20-11 ページ50
大輝サイド
キーンコーンカーンコーン…｡
先生「そこまで!試験用紙を後ろから回収するように」
後期の中間試験の最終日｡
最後の試験科目が終わり､試験用紙を前にいる大光に渡した｡
先生「後期の中間試験は､これで終了だ｡皆､お疲れさん!」
回収した試験用紙を持った担任の先生が教室を後にすると､
クラスメイト達もぞろぞろと教室を出ていく｡
矢花「うーんっ!こんぴー､試験どうだった?」
矢花が伸びをしながら聞くと､俺は「まぁまぁ」と答えた｡
和田「矢花〜､こんぴー､お疲れ(^^)!」
大輝「うん､お疲れ」
矢花「それじゃあ､皆でカラオケに行きますか(*^^*)!」
和田「さんせーい(*^^*)!」
大光「なぁ､俺も行っていい?自分の分は､払うから!」
優斗&大昇「俺達も!」
矢花「いいよ」
大光&優斗&大昇「よっしゃあ(≧▽≦)!!」
矢花「こんぴーも行くでしょ?」
大輝「…ごめん｡今日､用事があるから」
矢花「えっ?でも…」
大光「やめろよ､矢花!あの子だって､都合が悪い日もあるんだから(｀ヘ´)!」
大光が俺を庇ってくれた｡
大輝「(ありがとう､大光…)という訳だから｡じゃ､また明日」
通学鞄を肩に掛けながらそう言うと､教室を出た｡
皆とカラオケに行きたい気持ちはある｡
彼氏である大光や､人間の友達の矢花達と過ごしたい気持ちもある｡
でも…今日は､そういう訳にはいかない｡
俺はカフェの裏側から入って､部屋に行き､
制服から私服(ピンク色のパーカーに黒ズボン)に着替え､
準備を整えて､カフェを出る｡
そして､あの場所に向かって歩き出した｡
大輝「(カイゼリン・セイレーン…今日こそ､お前を倒す…!)」
第20話『忘れられない幼馴染み』 終わり
『狂犬と歌姫の条件 Part5』に続く…｡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 14人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年3月19日 13時
