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大輝サイド
こうして､俺は1度もミスすることなく歌いきった｡
観客席からは歓声があがり､今まで出場してきた回の中で､
一番手応えがあったかもしれない｡
嶺亜も観客席で笑顔で拍手しており､ステージの上手にいる瑞稀も微笑んでいた｡
司会者「それでは､審査に参りましょう!」
観客と審査員の人魚3人の投票が始まり､
一番多く投票された出場者が優勝となる｡
俺と瑞稀､出場者達はドキドキしていた｡
司会者「審査が終わりました!今回の音楽イベント､優勝者は…」
大輝「…」
瑞稀「…」
嶺亜「…」
ファンテーヌ「…」
司会者「…タイキ・チューン・ミューズに決まりました!」
観客席「わーっ(≧▽≦)!!」
えっ…俺…?
嶺亜「大輝〜!おめでと〜(*^^*)!!」
瑞稀「おめでとう､大輝(*^^*)!」
大輝「嶺亜…瑞稀…」
観客席にいる嶺亜が叫び､並んでいた瑞稀と出場した人魚達は拍手して祝福した｡
でも､実感が無くて…まだ受け入れられなくて…｡
司会者「それでは､トロフィーの贈呈です」
大輝「あ､ありがとう…ございます…」
審査員からトロフィーを受け取り､じっと見つめた｡
司会者「では､女王ファンテーヌ｡一言､お願い致します」
玉座に座っていた女王ファンテーヌがステージにあがり､口を開いた｡
ファンテーヌ「今回も､良き催しとなりました｡皆さんが披露した音楽は､素晴らしかったですよ(^^)」
大輝「…」
ファンテーヌ「大輝｡この度は､優勝おめでとう｡努力の成果が出て､素晴らしかったです｡あなたの歌声は､人魚達の心に深く刻まれたことでしょう｡これからも､歌と音楽を極めてくださいね(^-^)」
大輝「は､はい!女王ファンテーヌ､ありがとうございます…!もっと､頑張ります…!」
こうして､音楽イベントは俺の優勝で幕を閉じた｡
嶺亜&瑞稀「大輝〜､優勝おめでと〜(*^^*)!」
大輝「あ､ありがと…//」
音楽イベントが終わって夜が更けた頃､
俺の部屋で､嶺亜と瑞稀に優勝祝いのプチ・パーティーが開かれた｡
俺達は「カンパーイ!」と､コップを鳴らして一口飲む｡
瑞稀「いや〜､大輝の歌声はやっぱ聴いていて癒されたわ(^-^)」
大輝「そうかな…?」
嶺亜「そうだよ!女王ファンテーヌも褒めていたぜ?」
大輝「う､うん…」
瑞稀「大輝!クッキー､食えよ｡涼が作ったんだ(^^)」
嶺亜「それ､瑞稀にあげるヤツだったんじゃ…」
瑞稀「いいの!今日はお祝いだから(^^)」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年3月19日 13時
