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大輝サイド
嶺亜「音楽イベントで、大輝に来てほしくって(^^)!」
大輝「な…こんなの着れない…//」
瑞稀「そんな事、言うなよ(^_^;)!」
嶺亜「きっと、大輝に似合うと思う。その綺麗な顔立ち、勿体ないよ。お前、オンディーヌ一族の人魚の中でも美しいんだから(^-^)」
俺が…美しい…?そんなわけがない。
大輝「な、何言ってるんだ。嶺亜がオンディーヌ一族の中で、美しいよ。だって、大我様の弟だし。いつも美容に気を遣ってる。それに比べて、俺なんて…」
嶺亜「言ったろ。自信持てって。それを着たら、俺がメイクしてやるよ。兄さんに頼んで、コスメ道具を送ってもらったんだよね(^^)」
瑞稀「嶺亜、俺もメイク手伝うよ(^^)」
嶺亜「おー、助かる!俺らで、大輝を綺麗にしようぜ(*^^*)!」
大輝「ちょっと、嶺亜!瑞稀!」
ここまで言われたら、仕方ないか…(ーー;)。
俺は渋々、リメイクされたピンク色のワンピースに着替え、
嶺亜と瑞稀にメイクしてもらった。
メイクしてもらっている間は、憂鬱な気分だったな…(ーー;)。
司会者「さぁ!音楽イベント、最後の出場者はこの人魚!タイキ・チューン・ミューズです!では、どうぞ!」
司会の人魚が張り切って俺を紹介すると、沢山の拍手が聞こえてきた。
ここまで来たら、やるしかない。
拍手が鳴り止まない中、俺はステージに立った。
沢山の観客を前に、緊張で両手が震えてしまう。
観客席の中にはメイクしてくれた嶺亜がいて一瞬、アイツを見た。
大輝「(嶺亜…)」
お前のために、俺は歌うよ。だって、しばらく会えなくなるから。
そして、一番遠くの玉座に座っている女王ファンテーヌを見つめた。
大輝「(女王ファンテーヌ。俺は自信を持って、歌います。今日まで、努力してきたから)」
俺は「お願いします」と言うと、スタッフの人魚が音楽を流した。
大輝「夜空を翔ける流れ星を今♪見つけられたら何を祈るだろう♪旅立つ君と交わした約束♪心の中にいつもある♪」
嶺亜「(大輝…俺が人間の世界に行くことを聞いて、この曲に…?)」
ファンテーヌ「…」
実は別の曲を歌う予定だったけど、嶺亜が人間の世界に行くと聞いて、
スタッフの人魚に変更するようにお願いしたんだ。
大輝「眠れない夜に聴きたいのは君の声♪朝日が来るまで語り明かした♪隣に夢中で話す横顔は輝いていたよね♪」
この想い、嶺亜に届け…!
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年3月19日 13時