検索窓
今日:32 hit、昨日:31 hit、合計:8,857 hit

20-3 ページ42

大輝サイド

嶺亜は好奇心旺盛で、冒険や探索をするのが好きだった。

俺は嶺亜と違って外に出るのは消極的で、

部屋でボイトレしたり、ギターを弾いたり、

読書したりするのが好きな、いわゆるインドア派だった。

この時も嶺亜に誘われて断ろうとしたけど、

気分転換だからと言われて渋々、承諾して住処を飛び出す事に。

俺達は川の中を泳いでいて、嶺亜が月に1回ぐらい行くという、

ある場所に向かっていた。

大輝「嶺亜、大丈夫なの(・_・;)?」

嶺亜「何が?(・・?)」

大輝「女王ファンテーヌに知られたら、まずいって(・_・;)」

嶺亜「ちゃんと許可を取ったから、大丈夫だって。門限までに戻ればいいから」

基本的に住処から出るのは禁止であり、出るには女王ファンテーヌに理由をつけて許可を取らなければいけない。

大輝「なんて許可を取ったの?(・・?)」

嶺亜「湖の近くの川に流れているゴミを拾ってきますって。すぐ信用してくれたよ」

大輝「でも、嘘なんだろ?バレたらヤバイぞ(ーー;)」

嶺亜「そうかもしれないけど、ちゃんとゴミを拾って帰るから安心しなって。お前、本当に心配性だな(^_^;)」

嶺亜の手には黄色の布で出来た鞄と、ビニール袋があった。

ビニール袋は分かるけど、布の鞄は何の目的で使うんだ?

大輝「随分と遠くまで来たけど、何か川じゃなくなってるような…」

嶺亜「ここは海だよ。俺、月に1回に来るんだ。空のような色で綺麗だろ(^^)?」

大輝「確かに綺麗だけど、海は流石にまずくないか?だって、セイレーン一族の人魚と鉢合わせになったら…(・_・;)」

嶺亜「大丈夫だって。ほら、行くよ」

大輝「あっ、嶺亜!」

嶺亜の後を追って水中を泳いでいくと…。

嶺亜「ヤッホー!お前達、元気にしてた(^^)?」

嶺亜の周りには沢山の魚達が集まっていた。

海に住んでいる魚達かな?

嶺亜「今日は友達を連れてきたから、紹介してやるよ。俺の幼馴染みの大輝だ(^-^)」

嶺亜が俺を紹介すると、魚達が俺をじっと見つめた。

大輝「(何かハズイな…)嶺亜と同じ、オンディーヌ一族の大輝だ。よ、よろしく…//」

挨拶すると、魚達は「よろしくね!」と言うように、はしゃいだ。

嶺亜「うん。大輝も、魚達と仲良くなった所で。ねぇ、お前達。あの場所に、流れ着いた物はあった?」

あの場所に流れ着いた物?

嶺亜「…おっ?結構あるって?今月は沢山、見つかりそうだ!ありがとう、魚達(^-^)!」

20-4→←20-2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
14人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年3月19日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。