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大光サイド
大輝「俺､同じ人魚として気になるな｡もし､その人魚の伝説のレポートを見つけたら､教えてよ」
大光「あっ､うん｡でも､あまり期待するなよ?」
大輝「分かってるよ」
じいちゃんはロマン主義者だったらしいから､
父ちゃんも母ちゃんも兄ちゃんも姉ちゃんは､
人魚の存在を一切､信じていないみたいだ｡
最近まで俺もそうだったけど､あの子に会ってからそうでもなくなったんだ｡
とはいえ､あの子が実は人魚だって告白しても信じるわけないだろうな｡
大輝「けどさ｡おじいさまの事､何で俺に話したの?(・・?)」
大光「な､何でだろうなぁ…(^_^;)」
大輝「知らないんかい(¬_¬)」
矢花「はいはい!そろそろ勉強会､再開するよ〜」
矢花がパンパン!と手を叩きながら言ったので､
俺らは残りのピザとサイドメニューを平らげて､
勉強会を再開するのだった｡
数時間後､夕方になって陽が沈んできたので勉強会をお開きになった｡
矢花「大光､今日はありがとう(^^)｡ここで､勉強会させてもらって」
大光「いいって事よ｡皆､気をつけて帰れよ(^-^)!」
和田「あぁ｡中間試験､頑張ろうな〜(^^)!」
優斗&大昇「大光､またな〜(^^)!」
織山「佐々木くん!試験､頑張…」
大輝「帰るよ､織山」
急に織山が俺に近づいて話し掛けようとすると､大輝が止めてくれた｡
何か､やや機嫌が悪そうだけど…(・_・;)｡
矢花達がぞろぞろと家を出ていく中､大輝も続けようとした時､
足を止めて振り返り､俺を見た｡
大輝「今日はありがと…//｡お互いに試験､頑張ろうぜ(^^)」
大光「お､おう…//」
大輝は「じゃ､また学校で」と､軽く手を振ってから出ていった｡
俺はあの子が見えなくなるまで､見送るのだった｡
その日の深夜､俺は夢を見た｡
大光「うん…?」
目の前には､金髪で上裸で黒ズボンの男｡
背を向けていたけど､ゆっくりと振り向いた｡
大光「なっ!?俺(;ﾟдﾟ)!?」
金髪のオールバックで､俺と同じ顔をしていたのだ｡
大光「お前…」
『まだ､気づいていないのか?本当の俺に…』
大光「おい!どーゆー意味…」
大光「うわぁ(;ﾟдﾟ)!」
な､何だ…夢か…｡
窓の外は明るく､既に朝になっている｡
大光「やべっ!学校に遅れちまう!」
急いで制服に着替え､通学鞄を背負って家を出た｡
にしても一体､何の夢だったんだろう…?
第19話『勉強会のラプソディー』 終わり
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年3月19日 13時
