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大輝サイド
全く…何を考えてるんだ､俺の彼氏は(¬_¬)｡
矢花達が見てるかもしれないだろ…//｡
ため息をつきながら､まだホカホカのピザを1ピース､食べた｡
大輝「にしても､激ウマじゃん｡シラスと海老とゴルゴンゾーラのチーズがマッチングしていて､クセになるよ」
大光「だろ?そのピザも食ってみろよ｡胡椒がきいたハラミが美味いぜ(^^)」
大輝「どれどれ…パクッ(大光がすすめたピザを食べる)｡美味っ!」
人間の世界では､まだまだ美味しい食べ物があるんだな｡
好物であるカレーライスとハンバーグの次に､ピザが好きになったかもしれない｡
大輝「大光｡口にソースが付いてるぞ?」
大光「マジ?拭いて〜」
甘えてくる大光に呆れながらも､ティッシュで口元に付いているピザソースを拭いてあげた｡
やっぱり､大きな赤ん坊である｡
大光「こうしてもらうと､俺のじいちゃんを思い出すなぁ」
大輝「大光のおじいさま?(・・?)」
大光「うん｡俺が生まれて､1才になって数ヶ月後に病気で亡くなったけど｡赤ん坊だった俺の口元に付いた食べ物をよく拭いてくれたみたいなんだ｡あんまり記憶ないんだけどさ」
大光サイド
大輝に口を拭いてもらった時､思い出した父方のじいちゃん｡
父ちゃんが生まれる前から､ずっとこの古民家に住んでいた｡
大光「父ちゃんが話していたんだけど､じいちゃんは俺が生まれた時､誰よりも大喜びして可愛がってくれたらしい｡俺が大好きだったんだろうな」
大輝「おじいさまって､どんな人だった?何のお仕事していたの?」
大光「あー､これも父ちゃんから聞いたんだけど､ガキの頃は俺みたいにやんちゃだったらしいんだよね｡だけど､高校生になってからはしっかりするようになって､勉強にかなり励んでいたって｡良い大学で学んで､調査隊という仕事に就いたって」
大輝「調査隊…」
大光「そ｡じいちゃんは主に､様々な湖や海などに調査に行ったんだって｡どんな魚が生息しているとか､色んな噂とか」
大輝「噂?」
大光「まぁ､あくまで説だから､調査隊の皆は噂まで信じていなかったけど｡人魚の伝説まで調査したらしくてさ」
大輝「人魚?それって､俺の一族の事か?」
大光「どうだろ(^_^;)?俺､父ちゃんからじいちゃんの事を聞いた時は､人魚の事を信じなかったからなぁ」
でも､じいちゃんが調査した湖や海などが書かれているレポートは残っていると､
父ちゃんが言っていたから､どこかに眠っているはず｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年3月19日 13時
