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大輝サイド
「…輝〜!!」
右腕を押さえて座り込んでいると、聞き覚えのある声が森の中に響いた。
大光「大輝〜…あっ、いた!」
大輝「大光…」
通学鞄を背負った大光が俺を見つけると、駆け寄ってきた。
大光「無事で良かったぜ。店長から連絡が来てさ、大輝がコンビニから帰ってこないって…。大輝!?右腕、どうしたんだ( ; ゚Д゚)!?」
大輝「あっ…転んで擦りむいた…」
大光「(そんな事ないような気がするけど…)そうなのか!?すぐに手当てしないと!あっ、確かブローチがあったじゃん?それで、治せば…」
大輝「それは無理だ。真珠は俺自身の力の源だから、自分の怪我を治す事ができない」
大光「うそ〜ん…(ーー;)」
大輝「とりあえず、俺をカフェまで連れていってほしい。それに…」
大光「コンビニだろ?分かってるぜ(^^)」
ちゃんと、俺の気持ちを理解してる。さすが、俺の彼氏。
大光「それとさ。変な棒みたいなのを拾ったんだけど、これは君の?(・・?)」
大輝「あーっ( ; ゚Д゚)!」
やっぱ、どこかで落としていたんだ。
女王ファンテーヌから授かった特別な楽器だから、失くしたらマジヤバだった。
たまたま見つけて拾ってくれたとはいえ、大光に感謝である。
カランコロン♪
高地&ジェシー「大輝!」
大光と一緒に、トゥルースラブに帰ってくると、
高地さんとジェシーさんが駆け寄ってきた。
大光はお二人には、俺がコンビニから帰る途中で転んで、
右腕を擦りむいて座り込んでいた所を見つけ、
連れて帰ってきたと、説明してくれた。
大輝「ご心配をおかけして、ごめんなさい…(ーー;)」
高地「大輝が無事なら、いいんだ」
ジェシー「事件に巻き込まれていなくて、良かった…」
高地「だな。右腕、大丈夫?手当てしてあげるから、おいで」
大輝「はい…」
ジェシー「大光、サンキューな。連れてきてくれて」
大光「ういっす。じゃ、俺はこれで。大輝、お大事にな(^^)」
大輝「ありがと…//」
そう言うと、大光はカフェを出ていった。
高地さんに手当てしてもらい、部屋に入るとベッドに座った。
大輝「そうだ…」
ズボンのポケットから、ある物を取り出した。
実はカイゼリン・セイレーンが湖に潜り去った後、近くに落ちていたのを拾ったんだよ。
綺麗なピンク色の指輪で、俺が嵌めている指輪とは違う。
アイツの所持品で間違いない。
次はこれを使っておびき寄せて、アイツを倒すんだ…!
第18話『湖の犯人、再び』 終わり
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年3月19日 13時