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大輝サイド
この所、森での事件が起きないのは警察のお陰だけど、俺のお陰でもある。
7月初旬頃には、森の出入り口付近で規制線が何者かが外していて、
大光が入ってしまって、湖に引きずり込まれて俺が助けたんだ。
9月には俺を湖の犯人である人魚だと決めつけていた記者が、
犯人を突き止めようと森に入ってしまい、
湖に引きずり込まれてしまって、これも俺が助けた。
それ以降、何も起きなかったのに…何故だ?
人々を湖に引きずり込んで事件を起こしている犯人。
名前は確か…カイゼリン・セイレーンだったな。
矢花「こんぴー?」
大輝「あっ、矢花」
矢花「ニュースが気になるのも分かるけど、俺らは試験に集中しようよ。さ、行こっか」
大輝「あー、ごめん。じゃ、俺の部屋に案内するわ」
その後、矢花と試験勉強するも、
再び発生した事件の事が気になって、
集中できなかった…(-_-;)。
矢花が帰った後、大光が近道に使っていた森の事が気になり、
必要な物(短剣、真珠貝のブローチ、スマホなど)を持って、家を出た。
高地さんとジェシーさんには、近くのコンビニに行ってくると話してある。
森の出入り口付近が見えてきて、電信柱の影に隠れて様子を伺う事に。
大輝「(出入り口付近にいるのは、慎太郎さんだよな?高地さんが最近、見張りをしているって言っていたな)」
お巡りさんの制服を着た慎太郎さんが規制線の前で、周囲を見ながら警戒している。
誰にも入らせないように、目を光らせているようだ。
少しすると…。
お巡りさん「森本!見張り、ご苦労!」
慎太郎「先輩!お疲れ様っす(^_^ゞ)!」
慎太郎さんよりもガタイが良さそうなお巡りさんが、やって来た。
慎太郎さんと同じ交番に勤務しているのだろう。
お巡りさん「そろそろ交代だ。森本、お疲れさん」
慎太郎「はい!先輩、お先に失礼しまっす(^_^ゞ)!」
お巡りさん「おう、気をつけてな」
慎太郎さんは先輩のお巡りさんに敬礼してから、その場を後にした。
先輩のお巡りさんは慎太郎さんの姿が見えなくなったのを確認すると、とんでもない行動に出たのだ。
大輝「(あのお巡りさん、何やってんのΣ( ゚Д゚)!?)」
交代したお巡りさんが、規制線を外して森の中に入っていった。
あのお巡りさん、もしやアイツの仲間なのか!?
追い掛けようと電信柱の影から、飛び出そうとすると、
ランドセルを背負った男の子が森の中に入っていくのを見た。
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年3月19日 13時