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大輝サイド
加藤「前､凄く気に入っていたみたいだから､新装版を取り寄せたんだ｡最初のページを見てみて」
俺は頷いて､ゆっくりと本を開いた｡
最初のページには黒いサインペンで､
『今野大輝様 加藤愛明』と書いてあった｡
おじいさまのサイン付き…｡
大光「何々!?これ､芸能人のサイン!?」
加藤「芸能人じゃないけどね(^_^;)｡じいさんにお願いして､書いてもらったんだ｡これを書いたのは俺じゃなくて､じいさんだからね」
大輝「加藤さん､ありがとうございます!大切にします!おじいさまに､よろしくお伝え下さい(^-^)!」
加藤「うん､分かった」
手越「あっ!その話､俺が子供の頃に親父がよく読み聞かせしてくれたんだよ(^-^)!」
大輝「そうなんですか?」
矢花「俺も図書館で読んだことあるよ(^^)」
優斗&大昇&和田「俺も(^^)!」
大光「俺は…読んでません(^_^;)」
大輝「大光!めちゃくちゃ良い話だから今度､図書館で借りて読んだ方が良いって!」
大光「俺､本は読まないんだよ…(-_-;)」
琳寧「その話､琳寧も読みたい!取り寄せようかな?」
上田「お前も本､読まないだろ…(-_-;)」
すっかり話がズレて､誕生日プレゼントの時間が止まったので､
加藤さんから貰った本を包みに入れて戻した｡
高地「大輝｡これは俺とジェシーから」
滝沢「何か大きくないか?」
樹「確かに…」
高地さんが持ってきたのは､大きな紙袋｡
大輝「ありがとうございます!見てもいいですか?」
高地&ジェシー「どうぞどうぞ(^-^)」
俺は紙袋を受け取ると､中身を覗いた｡
マフラー､手袋､ニット帽､ブルゾン…冬物のセットが入っていた｡
ジェシー「もうすぐ寒くなるから､冬物セットにしたんだ｡高地とお金を出し合って､購入したよ」
高地「これで､冬も暖かく過ごせるでしょ(^-^)」
大輝「嬉しいです!お二人とも､ありがとうございます(*^^*)!」
お二人が購入した冬物セットは､
商店街にあるブティック店で売っていたブランド物らしい｡
それぞれ､ロゴのマークが入っていた｡
優斗「最後は大光だな」
大昇「You､決めちゃいなよ!」
和田「大昇…(^_^;)」
大光「オッホン(咳払い)!」
何だよ､咳払いして｡
大光はブルブル震えながら､俺を見つめている｡
アイツが用意した誕生日プレゼント､何だろうな?
ドキドキする…//｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年3月19日 13時
