狂犬と歌姫の条件 Part4 (ページ18)

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大光サイド

大輝「んっ//!んっ//!」

深いキスが数分も続き､

大輝が苦しんでいるみたいなので､

そっと､唇から離れる｡

大輝「大光…//」

大光「やっと､キスできた…っ//」

顔を赤らめて､大輝から目をそらした｡

キスしたのは良いけど､やっぱハズい…｡

大光「先月､俺の家にお泊まりに来た時､大輝とキスしたくて…だけど､ハズくてそんな勇気が出なかったんだ｡でも､俺は大輝の彼氏だし､これぐらい出来なくて､どうするんだって｡俺自身を叱咤していた…」

目をそらしつつも､大輝に話す｡

大光「だから､今日のデートで絶対に成功してやる!って､誓ったんだ｡時間が経つ度に､タイミングが掴めなくなった気もするけどさ…」

大輝「はぁ…ずっと､そっちから来るの待っていたんだからな(-_-;)」

大光「ごめん…(´・_・`)」

あの子はどうやら､俺からしてほしかったみたい｡

申し訳ない気分だな…(-_-;)｡

大輝「なぁ､大光」

大光「うん?」

大輝はモジモジしながら､見つめてきた｡

大輝「じ､実はさ…//｡先月､お前の家にお泊まりに行った時なんだけど//」

大光「うん」

大輝「深夜､た､大光…が､ね､寝ている時に…//」

顔を赤くして､モジモジする大輝｡

可愛すぎだろ//｡反則だぜ//?

大輝「お､お前に…キス…し､ちゃった…//」

大光「へぇ～俺にキスした…」

…って｡

大光「えええぇぇぇっっっっっっΣ( ﾟДﾟ)!!!???」

俺のデカイ声が､海のさざ波と共に広がっていった｡

大輝「(やっぱ､夢の中にいたのかよ｡本当に鈍感なやつ…(￢_￢))」

大光「なななっ//!それじゃあ､俺がまるで眠り姫みたいじゃないかぁ//!!」

大輝「どこが眠り姫だよ｡いびき､かいていたぞ(￢_￢)?」

大光「ハ､ハズイ…(ーー;)」

大輝に聞かれていたなんて…それに俺､いびきかいていたのかΣ( ﾟДﾟ)!?

狂犬の大光､カッコ悪…(T_T)｡

大光「ま､まさか…大輝からファーストキス…されるなんて//」

大輝「(やっぱ､コイツにとってもファーストキスだったか)」

大光「(スマホを見て)もう､こんな時間か｡大輝､帰ろっか｡カフェまで送ってやるよ(^-^)」

大輝「うん､ありがとう(^-^)」

階段を上ってバス停に着くと､ちょうどバスが走ってきた｡

俺らは後ろの席に座り､バスに揺られながら海の先にある､

沈んでいく夕陽を眺めるのだった｡