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大輝サイド
克樹の父「弁当屋になる前は､本�眇�堂という飲食店だったんだ｡将来､飲食店を継ごうとした上の息子がいたんだけど､1年前の夏休みに不慮の事故で亡くなったんだ…(´・Д・｀)」
大光「(やっぱり!矢花が話していた､小学校時代の同級生だ!)」
大輝「不慮の事故…」
俺は以前､矢花が事故現場に行ったのを思い出す｡
(第10話の10-2)
矢花『小学校時代の友達が事故で亡くなった場所なんだ…』
矢花『警察の人によると､あのガードレールに落ちて亡くなったんだって｡夏休みの雨の日､友達は滑ったトラックにぶつかって吹っ飛ばされたらしいんだ…(´・Д・｀)』
事故で亡くなったのは､ここの上の息子さんだったのか｡
克樹の父「アイツは料理を食べるのも作るのも好きで､いずれは本�眇�堂を継ぐはずだった｡食堂を大きくして､沢山のお客さんに俺が作った料理を食べて､笑顔にさせるのが夢だと話していたよ」
大輝「…」
克樹の父「お葬式には沢山の人がお別れに来てくれて｡アイツは常連客や近所にも評判が良かったから､凄く好かれていた｡俺にとってもお母さんにとっても､自慢の息子だったね…ううっ(T_T)」
そう言うと､弁当屋さんのご主人は思い出してしまったのか､すすり泣いてしまった｡
自慢の息子さんを失って､凄くショックだったに違いない｡
俺はズボンのポケットからハンカチを出すと､ご主人に渡した｡
克樹の父「あぁ…ありがとう…」
大輝「泣いていたら､天国にいる息子さんが悲しみますよ」
克樹の父「そうだね…すまない…」
克樹の母「お父さん!呼んでるのに､何で来ないのよ」
そこへ､厨房から頭に三角巾を着けて､
体にエプロンを着けた女性が､お弁当が入った袋を持って出てきた｡
克樹の父「あっ､ごめん…」
克樹の母「主人がごめんなさいね(^_^;)｡はい､唐揚げ弁当とコロッケ弁当です｡2つとも600円だから､1200円ね」
俺達は600円ずつ出して､女性に渡した｡
克樹の母「はい､どうぞ(^-^)」
大光「(お弁当の袋を貰って)あざっす(^-^)!」
大輝「ありがとうございます(^-^)」
克樹の父「(泣き止んで)ふぅ…あっ､ハンカチありがとう｡返すね(^_^;)」
大輝「どうも…」
克樹の父&母「ありがとうございました!またのご来店､お待ちしています(^-^)!」
大光&大輝「さようなら(^-^)!」
弁当屋の夫婦に挨拶して後にすると､俺らは弁当を食べる場所を探すことにした｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年3月19日 13時
