17-2 ページ13
大光サイド
大光「(ここが､矢花が話していた弁当屋か…)」
1年前までは飲食店だったけど､矢花のダチが亡くなってから少しして､
弁当屋に変わったって言っていたな｡
建物に飾られている看板には『本�發瓦呂鵝戮�､大きく書いてあった｡
店に近づく度に､美味しそうな匂いが漂ってくる｡
扉は横引きになっていて､ガラガラ!と音をたてながら開けた｡
克樹の父「いらっしゃいませ(^-^)!」
『本�發瓦呂鵝戮判颪�れたエプロンを着けた男性が､俺達を出迎えた｡
大輝「わぁ〜､どれも美味しそう(*^^*)!」
大光「だな〜､迷っちゃうぜ」
ショーケースに入っている､見本の弁当の種類が沢山あった｡
唐揚げ弁当､コロッケ弁当､豚カツ弁当､鮭弁当､鯖弁当…｡
ご飯の量で値段も変わるのか｡
大光「俺､唐揚げ弁当にしようかな｡大輝は?」
大輝「カレー弁…」
大光「あー!大輝!コロッケ弁当の方が美味しいみたいだから､それにした方がいいんじゃない(^_^;)?それに､オススメって書いてあるよ(^_^;)?」
大輝「そ､そう…?大光がそう言うなら､そうするわ」
大光「ホッ…(^_^;)」
危ねぇ〜…｡
大光「そんじゃあ､唐揚げ弁当とコロッケ弁当を1つずつ､下さい!」
克樹の父「かしこまりました｡(厨房に向かって)唐揚げ弁当とコロッケ弁当､1つずつ〜!」
奥の厨房から揚げ物を揚げている油の音がジューッと､こっちまで聞こえてくる｡
克樹の父「出来上がるまで､そちらの椅子にどうぞ(^-^)」
大光&大輝「どうも」
店内の丸椅子をすすめられ､ありがたく座る｡
克樹の父「君達､港町の学校の生徒じゃないみたいだけど…」
大光「あー､俺達は隣街にある学校に通ってるっす!」
克樹の父「どうりで制服が違うと思ったよ｡港町の学校の制服のジャケットは､紺色だからね｡それに､ネクタイの色も学年ごとに決まっているから」
大輝「そうなんですね」
俺と大輝が通う学校の制服のジャケットは黄土色で､
タータンチェックが入ったズボンなんだ｡
ネクタイの色は自由で俺は紫､大輝はピンク｡
ちなみに､優斗と矢花は白､大昇は黄色､和田は俺と同じ紫なんだ｡
克樹の父「君達は今､高校生?」
大光「はい､3年生っす」
克樹の父「3年生か〜｡息子が生きていたら､君達と同い年だろうな」
大輝「息子?(・・?)」
それって､前に矢花が話していた看板息子か?
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 14人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年3月19日 13時
