第17話 港町デートとサプライズ ページ12
大光サイド
キーンコーンカーンコーン…｡
大光「行こうぜ､大輝(^-^)!」
大輝「ちょ､大光!そんなに急ぐなって( ; ﾟДﾟ)!」
学校終わりのチャイムが鳴った放課後｡
俺と大輝は教室を飛び出し､下駄箱で革靴に履き替えると､
すぐにバス停へと走っていく｡
今日は午前授業で終わり､俺達は放課後デートで港町に行くんだ｡
文化祭前､大輝と約束したからな(^-^)｡
いつもだったら歩きで行くんだけど､折角だからバスで行きたいという､
大輝の案でバスに乗って向かうことになった｡
バス停で待機すること､5分｡
港町行きのバスがやって来て､俺達は乗ると一番後ろで窓側の席に座る｡
大光「大輝は､どこか行きたい所はある?」
バスが動きだし､揺られながら大輝に聞く｡
大輝「うーん…よく知らないからなぁ(^_^;)」
苦笑い気味に答える大輝｡そりゃそうか(^_^;)｡
大光「昼飯はまだだったよな｡だったら､弁当でも買って食う?」
大輝「弁当?別にいいけど…」
昼飯は決まり(^-^)｡それから､どうしよっかな?
大輝「大光」
大光「うん?」
大輝「その…嫌じゃなかったら…また海岸､行かないか…//?」
大光「いいよ」
港町の海岸はあの日､大輝が強風で海に投げ飛ばされた俺を助けて､
ここまで運んできてくれた場所｡
そして､俺に自分の正体を明かしてくれた場所でもある｡
そんな思いのある場所にもう一度､行きたかった｡
バスはやがて港町に入り､アナウンスが流れたのでボタンを押す｡
バス停に停まり､2人で下りると走っていくバスを見送った｡
大輝「大光｡食べる弁当って､コンビニの弁当か?」
大光「いや､違うよ｡ちょっと､場所を調べる」
スマホを取り出して､港町にある弁当屋を検索した｡
大光「(本�發瓦呂鵝弔�｡おっ､出てきた!)」
目的地の弁当屋の詳細と地図が出てきて､地図を大きくした｡
ここからだと､やや遠いけど仕方ないな｡
大光「大輝｡場所が分かったから行こうぜ(^-^)」
大輝「うん｡大光､手繋いでいい…//?」
大光「もちろん､仰せのままに(^-^)♡」
大輝の手を繋ぎ､ルンルン気分で弁当屋へと歩き出した｡
弁当屋に向かいながら､キョロキョロする俺｡
威勢の良い声が響く市場｡少し高台にある学校｡
全く行ったことがないから､俺にとっては新鮮だ｡
バス停から歩いて数分｡
水色の2階建ての建物が見えてきた｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年3月19日 13時
