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それから、数日後…。
大光サイド
おかしい。最近の大輝、何だかおかしい。
だってあの子、この前からイライラしているように見えるんだ。
俺はもちろん、矢花や優斗に大昇、和田も心配している。
今日も学校の教室で、大輝は席で貧乏ゆすりをしながら窓の外を見ていた。
気になって話を聞きたいけど、4人から「やめとけ」と言われてしまい、断念。
授業中の時も貧乏ゆすりをしていて、珍しく聞いていなかったな…。
先生「それじゃあ、この問題は…今野」
担任の先生に指名されても、耳に入っていないのか、大輝は返事をしない。
大輝の隣の席にいる矢花は、話し掛けていいのかオロオロして迷っている。
俺は逆ギレされるのを承知に、大輝に恐る恐る話しかけた。
大光「大輝…呼ばれてる…」
大輝「はぁっ(¬_¬)!?」
大光「ひぃっΣ( ゚Д゚)!?」
い、今、俺を睨んだ!?相当、イラついてるな…。
それでも俺は怯まず、「先生に呼ばれてる…」と言うと、
大輝は先生を睨んでしまった。
先生「こ、今野…どうした…( ; ゚Д゚)?」
流石の先生も、この表情。
すると、大輝はしまったと思ったようで、「すみません…(ーー;)」と先生に謝った。
その後、大輝は黒板に書かれている問題をスラスラと書くと、
先生は「せ、正解…」とビビリながら言った。
あの子に何があったのだろう。気になる…。
という事で昼休み、俺は大輝を人気のない階段の踊り場に呼び出した。
大輝「話って何?」
大光「大輝。最近、イライラしているみたいだから何かあったのかなって。もしかして、今度の期末試験が不安とか?」
大輝「…」
大光「(試験じゃないのかな?)あっ!店長かジェシーさんと喧嘩した…とか?」
大輝「そんなわけない」
大光「じゃあ、何だよ。言わなきゃ、分かんないだろ。一体、何があったんだよ?」
大輝「どうもしない。もう、いいだろ」
大光「いいわけねぇよ!そんなにイライラしている大輝なんて…」
大輝「さっきから、うるせぇよ(`ヘ´)!俺がイライラしてんの知ってる癖に、話し掛けてくるんじゃねぇよ(#`皿´)!」
急に、ヤンキーのような口調でぶちギレた。
人が心配してるのに、何でだよ…!それでも、俺の彼女かよ…!
大光「そうかよ。あんなに心配してんのに、キレるなんてよ。もう、大輝なんか知るもんかっ(#`皿´)!」
そう言い捨てると、俺は階段を下りていった。
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2024年1月22日 20時