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高地サイド

カランコロン♪

高地「お帰り、大輝(^-^)」

今日も、いつものようにジェシーとカフェを切り盛りしていると、

大輝がエコバッグを手に、学校から帰ってきた。

買い物でもしてきたんだろうか。

大輝「ただいま。あの、高地さん。キッチン、お借りしてもいいですか?」

高地「えっ、カフェの?(・・?)」

大輝「いえ、向こうの」

高地「あー、構わないよ」

大輝は「ありがとうございます」とお礼を言って、奥の部屋に入っていった。

ジェシー「大輝。最近、料理にでもハマってるのかな?(・・?)」

ジェシーがテーブルを拭きながら聞いてきたので、俺は「さぁ?」と首を傾げた。

ジェシー「それより、高地〜。今年も俺にバレンタインチョコ、くれるんでしょ〜。今年はどんなの〜(^-^)?」

高地「デレデレしながら、聞いてくるなよ…(ーー;)」

毎年、バレンタインデーが近づいてくると、

ジェシーはこうやって、俺にバレンタインチョコをねだってくる。

これまで、どうにか時間を作って、手作りチョコを作ってジェシーにあげてきた。

毎年、カフェが忙しいから市販の物でもいいかなって、

思ったりもするけど、アイツは俺が作るチョコが好きなんだ。

もしかしたら、今年は市販のかもしれない…。

高地「…もしかして、大輝は」

キッチンをかしてほしいとお願いしたのは、そーゆー事か…。


その頃、大輝は…。


大輝サイド

大輝「あー、上手くいかないっ(>_<)!」

キッチンを借りて、手作りチョコを作り始めてから30分。

スマホで検索したバレンタインチョコのレシピを見ながらやってるけど、

ボウルに入れた板チョコを溶かすも、お湯が入ってきちゃったり、

折角、溶かしたチョコが固まってしまったりと上手くいかなかった。

手作りチョコを作るのって、ムズいな…。

だけど、女子は好きな男子に苦労してまで、作ってるんだろうな。

だったら、諦めるわけにはいかない。

練習してしまくって、バレンタインデー当日まで大光への本命チョコを作ってやるっ!

大輝「レシピを変えてみようか…」

俺には作るのが難しいと判断したレシピはやめて、

作れそうな手作りチョコのレシピを探して、見てみよう。

大輝「(スマホを操作して)よーし、次はこれにしてみるか」

それから俺は、寝るまでに大光が喜ぶ手作りチョコを作る練習をするのだった。

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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2024年1月22日 20時

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