2話(´・ω・`) ページ2
治田直樹。
今年から学校に来たばっかりの国語教師だ。
大阪出身で、好きな食べ物はお好み焼き。
教師の中では1番若く、去年大学を卒業したばっかりの22歳らしい。
・・・ついさっきまでどうでもよかった情報なのだが、
「殴りたい」と思われているなら話は別だ。
あれだけ怒っていたのだから、次こそ殴られるかもしれない。
となれば、うまく立ち回らないと。
「せーんせっ!おはよー!」
治田先生に向かって笑顔でそう言う生徒を見て思う。
・・・・・・多分、うまく立ち回るのは、無理だ。
あんな風にわたしは挨拶できない。
せいぜい、「おはようございます」だ。
どうしよう。
と、教室の前で固まっていると、
「どないしたん?」
目の前に治田先生の顔があった。
「・・・・・・・っ」
悲鳴が出そうになったのを抑える。
「見たことない顔やな。・・・名札付けてへんやん、明日から付けてきいやー」
笑顔で言う治田先生。
どうやら、わたしは国語の授業中ずっとうつ伏せになって寝ているので、わたしの顔は知らないらしい。
・・・なんか寂しいな、とか。
そんなものは自業自得だ。
「・・・はい」
それだけ言って入ろうとすると、
「あ、そうや、名前教えてくれへん?名札なくても分かるように!俺な、1回見たり聞いたりしたら絶対忘れへんから!」
と治田先生がわたしを引き留めた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁぁぁぁぁぁぁぁあッ!?
ちょっと待て。
それは。
それは。
名前を教える→わたしが藤堂麻耶だと知る→殴られる
・・・死亡フラグ、だ。
「え、あの、どうしても言わなきゃだめですか?」
思わず口から出た。
なにを言ってるんだわたしはぁぁぁぁぁぁぁ!
案の定治田先生はポカンとして、
「なんや変な子やなぁ。・・・まぁ、理由があるんやったら聞かへんけど」
と言った。
が、次の瞬間。
「あっ、藤堂ちゃん!お願い!今年のミスコン出てー!」
わたしの名前はクラスメートの鈴木により、
あっさりばれた。
視界がブラックアウトしていくなか見えたのは、
驚いた顔の――――――――――・・・
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みぃ(プロフ) - めっちゃおもろいっす★応援してます〜(^o^)/ (2012年4月25日 1時) (携帯から) (レス) id: 8a4e9df95a (このIDを非表示/違反報告)
愛歌(プロフ) - とても期待できるお話ですね!更新楽しみにしてます! (2012年4月22日 22時) (レス) id: 1e39b8ef1f (このIDを非表示/違反報告)
茄巣菓(プロフ) - 続き無理しないでがんばってください! (2012年4月21日 22時) (レス) id: 5d6c5bd535 (このIDを非表示/違反報告)
瑠香(プロフ) - ちょうおもろいです!楽しみにしてますわぁ!^ω^* (2012年4月21日 19時) (レス) id: f4040f3ec3 (このIDを非表示/違反報告)
隣のヤマハ - ここまで見たらむっちゃ続き気になる!!!!!更新頑張って〜(いきなりタメでゴメン) (2012年4月21日 19時) (レス) id: 652e06cc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あぽろ | 作成日時:2012年4月21日 13時