Episode 16 ページ16
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髪を整えて香水をつける
鏡を見ると予想以上にニヤけてる自分がいる。
「あとは、リップつけてー…」
と手を伸ばした机にシワの寄ったあの手紙。
一気に気分が落ちる
隼もこうやって彼女とデートするのかな。
その時、隼はどんな笑顔で彼女と話すんだろう
あの大きな腕で彼女の小さな肩を抱くのかな…
「あーもうっ…。」
考え始めるとどんどん考えちゃうのが
あたしの悪い癖。
あの手紙を手に取ると引き出しにしまった。
…いつか、渡せたら。
あたしの気持ちが落ち着いたら
この想いを伝えたいから…
なんて。
そんなのいつになることやら。
そんなことを考えながらリップを手に取る。
でも今日も楽しみ。
だから思い切り楽しむ。
薄手の上着を羽織って
コーヒーの入った魔法瓶をリュックに詰め
スニーカーを履いて待ち合わせ場所へ急いだ。
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まるのすけ(プロフ) - 続編気になります!お願いします! (2018年1月31日 18時) (レス) id: 1e002853b4 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - この作品大好きです! 続編書いてください!!お願いします!! (2018年1月20日 22時) (レス) id: 56a08ab818 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜ふかしちゃん | 作成日時:2017年10月11日 0時