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Episode 2 ページ2

*





…な〜んて、言えるはずないから

手紙を書いてきたんだけど
これも、渡せるかどうか分かんないな。



…そろそろ気づけよ、バカ隼。




あたしと隼は幼馴染みで小さい頃からずっと一緒だった。だんだん大人に近づくにつれて、あたしは隼の不意に見せる表情や仕草にドキドキするようになってた。


これがあたしの、初恋。







「ん?なにその封筒。手紙?」

「ぅっわぁ!!急に声かけないでよ!!」





突然背後に現れたこの男。
そう、あたしが片想いしてる小森隼です。
あたしは咄嗟にその手紙を隠す



「いや、俺さっきからめっちゃおはよー
言うてんのにAが無視するから」


「あ、そうだったんだ、ごめん…」



…気づいてないのはあたしか。…バカA



「ええけど〜。それよりさっきのなんなん?」



体の後ろで組んだ手の中にある手紙を
ジロジロ不思議そうに見る隼



「あ、いや、これは友達に渡す手紙!!
いつも一緒に居るのに昨日手紙くれてさぁ…
あはは、返事はやっぱ書かなきゃいけないし
へ、変だよね〜あはは…」


自分でも無理のある嘘を言っているのは分かっていたけど、これ以上隠すと逆に怪しまれるから平然とその手紙を鞄にしまった。




「ふーん。まぁなんでもえぇんやけど…」


納得のいかない声でそう言って
横目であたしを見てニヤッと笑う


「なっなによ!?」



「6月13日って何の日か知ってる?」



「……」



毎年恒例になってるこの質問。
そんなの、いつだって忘れるわけないじゃん



だって、隼の大切な日だもん



「明後日は、誕生日でしょ!隼の!」


「今年も覚えててくれてたんやあ〜」


嬉しそうに空を見上げる隼。


そんな顔しないでよ…きゅんとしちゃう。



「…そ、それでなにが欲しいのよ!?」


そんな隼にドキドキしてうわずる声



前を歩く隼が立ち止まって振り向いた



「…」


「…なによ?」



急に真剣な顔であたしを見つめたと思えば
またいつものくしゃっとした笑顔で



「…ひーみーつー!」


「もう…なにそれ」



いつも通りの展開にあたしは溜め息をついた



そしたらまた真剣な顔で




「今年はちょっと特別なのがえぇな」




だってさ。


調子狂うってば。




*

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まるのすけ(プロフ) - 続編気になります!お願いします! (2018年1月31日 18時) (レス) id: 1e002853b4 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - この作品大好きです! 続編書いてください!!お願いします!! (2018年1月20日 22時) (レス) id: 56a08ab818 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜ふかしちゃん | 作成日時:2017年10月11日 0時

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