89話 ページ44
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俺らは8人でジャニーさんがおる部屋の前に立つ。
ここには何度来たのか分からん。
何度ここで頭を下げたか分からん。
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やけど8人でデビューするためなら何度も来てやる。
何度でも頭を下げる。
最後まで絶対に諦めたくないんや。
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中 「 入るで 」
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淳太くんは一言俺らに声をかけると扉をノックする。
中から「 どうぞ 」と聞こえてきて部屋の中へ。
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ジャ 「 Youたちどうしたの? 」
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扉の先には椅子に座って微笑むジャニーさんがおった。
最初は驚いた顔をしとったけど、
俺らの後ろにおるAの姿を見ると
なにか察したように真剣な顔に変わる。
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中 「 俺らは今の形でのデビューに納得いっていません。
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8人でデビューしたいんです。
そのためなら何度も来ます。
だから…お願いします!
もう一度8人でデビューすることを考えてください! 」
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淳太くんがそう言った後、
「 お願いします 」と言ってみんなで頭を下げた。
何を言われてももう引き下がらへん。
そう心に決めて。
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ジャ 「 これから他のメンバー以上に
たくさん苦労するかもしれない。
たくさんつらい思いをするかもしれない。
それでも…Youは彼らと一緒にデビューしたいと思うの? 」
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ジャニーさんは俺らではなく、
Aの目を見てそう聞いた。
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貴 「 …正直まだ完全な覚悟は出来ていません。
デビューすることに少なからず不安はあります。
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でも私は、大好きなみんなとデビューしたい。
どんな辛いことがあっても
この7人と一緒なら乗り越えられる自信はあります。
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だから、私と7人を引き離さないでください…っ 」
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震える声でそう言うと頭を下げた。
俺らもAを守る覚悟は出来とる。
何があっても守り抜いてみせる。
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ジャ 「 …はぁ、負けたよ 」
「「「 ?! 」」」
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ジャ 「 8人でのデビュー、考えてみるよ 」
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marine - 新作楽しみです! (2017年6月3日 16時) (レス) id: 417805a21d (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - いいえー!新作楽しみー! (2016年2月16日 18時) (レス) id: 491c726500 (このIDを非表示/違反報告)
凪優月(プロフ) - りりさん» ありがとう!! (2016年2月16日 15時) (レス) id: 619bf0c67b (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 頑張れ! (2016年2月15日 22時) (レス) id: 491c726500 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - イェーイ!!! (2016年2月15日 22時) (レス) id: 491c726500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凪優月 | 作成日時:2016年1月21日 18時