弱虫で、強虫な。 2【JWEST】 (ページ29)

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74話ページ29

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小「は？」

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淳太くんの言葉に耳を疑う。

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しゃーないってどういうこと？

淳太くんは8人でデビューしたい思わんの？

8人でデビューしよなって約束したやん。

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そんな簡単に淳太くんは受け入れれんの？

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小「しゃーないってどういうことなんですか？

淳太くんは8人でデビューしたくないんですか？！

そんな簡単に受け入れるんですか？

簡単に夢を諦めれるんですか？

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8人でデビューしたかったんとちゃうんですか？！

濵田くんや流星、神ちゃん、Aと一緒に！！」

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年上の淳太くんに声荒たげて言うのは初めてや。

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やけど、どうしても言いたかった。

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このままやったら8人でデビューすることが

出来ひんくなるように思えたから。

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中「 8人でデビューしたくない？

そんなこと…

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そんなこと思うわけないやんけ！！」

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小「？！」

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中「俺だって8人でデビューしたいわ！！

ずっと…ずっとずっとずっと夢やったんやもん。

やけど…もうどうしようもないやん…っ

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決まったことを覆すほど

俺らは大きい存在とちゃうんやで！？」

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淳太くんは泣きながら俺にそう言うと

再び俯いて涙を止めようと目を擦っている。

淳太くんの涙は今まで見たことなかったから

心底驚いた。

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どんなに辛いこと、苦しいことがあっても

ずっと笑顔の淳太くんしか知らんかったから。

その時初めて淳太くんが心の中で葛藤しとることが分かった。

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桐「あんな、望」

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