弱虫で、強虫な。【JWEST】

3話 ページ4

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それから急いで準備を済まし、


リビングに向かう。









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ｶﾞﾁｬｯ









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貴 「 おっおはようございます」









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「「「 … 」」」









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ドアを開けた瞬間、冷たい視線が私を突き刺す。









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昔はみんな笑顔で「 おはよ！ 」って返してくれたのに。









今はどんなに望んでも返してもらえへん。









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それに、私はメンバーに対して敬語で話さんとあかん。









タメで話したり、前みたいにあだ名とかで呼ぶと殴られる。









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やけど、スタッフさんとかマネージャの前ではタメ。



仲のええふりせなあかんからね。









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敬語で話す度に、メンバーとの間の壁を感じて悲しくなる。









こんなこと絶対誰にも言えへんけど。









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メンバーの視線に耐えられんくなって、


ご飯を食べようとしたけど私の分はない。









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こんな仕打ちももう慣れた。









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ジャニーズWESTに私は必要とされてへん。









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私はただの邪魔者でしかない。









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早う辞めてみんなの前から消えた方がええんや。









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そんなこと分かっとるのに、まだ心の中で









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“ 昔みたいに仲良う出来る。”









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そう思とる自分がおる。









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きっと関ジュ時代やデビューした当初みたいに


みんなで一緒に笑える日々が戻ってくる。









そんな未来を思い描いとる。









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やから、









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ﾄﾞﾝｯ









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貴 「 …っつ 」









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神 「 ちっ、邪魔やなぁ。


そんなとこ突っ立っとくなや 」









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貴 「 …っごめんなさい 」









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どんなに嫌なことされても耐えるよ？









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メンバーのこと大好きやから…っ。









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