22話 ページ23
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あの後、泣き止んだ私は人目を避けるために
柊真の家に行くことにした。
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柊真は今は一人暮らしをして、
専門学校を卒業してお店で働いとるらしい。
部屋にはたくさんの美容雑誌や、ヘアカタログが。
柊真、頑張っとるんやな。
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貴 「 柊真、今日はごめんね。
助けてくれてありがとう 」
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私はリビングの中央にあるソファに座ると、
キッチンでなんかしとる柊真に向かってそう言った。
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今日のことを思い出すと手が震える。
男の人らに握られた感触が残っとるみたいで気持ちが悪い。
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金 「 友達を助けるのは当たり前。
やからお礼とかええんやで。
俺がやりたくてやったことやしな 」
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「ん、」と言って私にカップを渡すと 隣に座る。
これ…ココア？
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貴 「 あ、ありがとう。
いただきます 」
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ココアの温かさと、甘さで気持ちが落ち着く。
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金 「 …Aさ、なんかあった？ 」
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私の姿を横で見ていた柊真が突然そんなことを聞いてきた。
え、なんで…？
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貴 「 え？
なんかあったって…ホテルに連れ込まされそうになっt「 いや、そうやなくて 」」
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金 「 最近、なんか嫌なことあった？ 」
貴 「 ？！ 」
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心臓が跳ね上がった気がした。
なんで…そんなこと聞くん？
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金 「 Aのことテレビや雑誌でよう見るんやけとど、
なんて言うか…
心から笑てへんような気がするねん 」
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心臓が大きな音をたてる。
私…笑えてへんかった？
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金 「 やっぱなんかあったんやろ？
俺に出来ることなら力になるから。
話してみぃや 」
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柊真の優しさに胸が高鳴る。
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柊真になら…話してもええかな？
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柊真なら…
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私の言うことを…信じてくれるかな？
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あや - このお話、とってもおもしろいです!!ずっと応援してます!! (2019年1月26日 20時) (
レス) id: 9d8f0fb8f4 (このIDを非表示/違反報告)
にの - この話見た時泣いちゃった！感動します！大好きです！ (2018年12月23日 1時) (レス) id: 6ebc6f44ad (このIDを非表示/違反報告)
凪優月(プロフ) - 亜由美さん» ありがとうございます！すみません！私の手違いで移行先のURL貼り忘れてました(><) 移行してますよ！ (2016年3月9日 23時) (レス) id: 619bf0c67b (このIDを非表示/違反報告)
亜由美 - 面白いです！移行もうしてるんですか？ (2016年3月9日 22時) (レス) id: 16e215697c (このIDを非表示/違反報告)
凪優月(プロフ) - HIKARU☆さん» ありがとうございます！そう言ってもらえると嬉しいです！神南(かんな)って読みます！ (2016年3月2日 23時) (レス) id: 619bf0c67b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凪優月
| 作成日時：2015年11月27日 20時
