222話 ページ35
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中 「 …のんちゃん? 」
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小瀧は口を開いたかと思うと、すぐに黙りこもる。
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あれ?なんか様子が変や。
寒くもないのに、体が小さく震えとる。
それに顔色も悪いし、呼吸も荒い。
どうしたんやろ?
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小 「 …俺、Aにな 」
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小瀧はジャージのズボンをギュッと握りしめて、
絞り出すような声でそう言うと、
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小 「 ジャニーズWEST辞めんといてって、
俺らともう1度一緒に活動せんか?
って言いに行ってん 」
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中 「 …え? 」
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小 「 俺、嫌やねん。
ジャニーズWESTから Aがおらんなるのが。
そんなん耐えられへん。
自分が巻いた種やって分かっとる。
やけど、やけどな。
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A がおらんジャニーズWESTに、
俺、おる意味あらへんのやっ!!! 」
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叫ぶようにそう言うと、目から大粒の涙を流す。
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その姿に誰も何も言えんかった。
きっと、小瀧が言うてくれた言葉は、
ここにおる誰もが思てることで、
まさか、それを Aに直接伝えに言ってたとは
予想打にせんかったから。
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すると突然、
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神 「 …?!
のんちゃん? 」
「「「 ?! 」」」
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小瀧が大きく震えだした。
急いで 俺と 神ちゃん が近くに駆け寄る。
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体の震えが尋常やない。
顔色も今さっきよりずっと悪い。
それに上手く呼吸が出来ひんのか、
ヒューヒューと苦しそうな声がもれとる。
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桐 「 お、俺、マネージャー呼んでくる!! 」
中 「 おん!お願い!!! 」
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小瀧はしんどいのかその場に倒れる。
呼吸が段々浅くなる。
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やばい、やばいやばいやばい。
このままやったら小瀧が…っ。
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小瀧までおらんくなったら俺…っ。
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重 「 望っ!!」
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作者名:凪優月 | 作成日時:2016年6月4日 16時