197話 ページ10
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のんが帰ってしばらく経って、私は押し入れから出る。
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玄関の鍵を締めて何気なく机の上を見ると、見慣れない紙袋が置いてあった。
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もしかして…のんが？
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少し不安になりながら紙袋に近づくと、紙袋の近くにのんの字で、
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“これは俺らからの気持ちやから。
もう一度俺らと一緒に輝いてみいひんか？”
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そう書いてあった。
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そして紙袋の中身は、
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貴 「これ…。
覚えててくれたんや…っ。」
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私が大好きなケーキ屋さんのケーキが入っていた。
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Jr.の時はよく淳太くんとか�陲舛磴鵑箸�に買うてもらってたけど、
デビューしてからはそんなことなくなったから、
てっきり忘れられてるって思ってた…。
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目頭が熱くなるのを必死で堪えながら、私はもう一度紙袋の中を見る。
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すると何か小さくて平らな物に触れた。
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驚いてそれを取り出してみると…
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貴 「嘘…でしょ？
なんで…？」
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そこには仲が良かった頃メンバーと撮った写真があった。
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みんな笑顔で、楽しかった頃の写真。
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これ…まだ持っててくれたんや…っ。
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そして何気なく裏を見てみると、
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貴 「…みんな…本間にズルいわっ。」
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キリ悪いですけどここで一旦切ります！
長い間更新しなくてすみませんでした(´；ω；｀)
更新してない間も応援コメントや評価をつけて下さり本当に嬉しかったです！
本当にすみませんでした(；＿；)
これからはちゃんと更新するようにするので、
引き続きよろしくお願いします！！
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作者名：凪優月
| 作成日時：2016年6月4日 16時
