192話 ページ5
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貴 「…え？」
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ごめんって…？
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小 「俺さ…正直いじめのことが色んな人にバレてホッとしとんねん。
これでやっと楽になれる。そう思ってから」
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貴 「それって…どういうこと…ですか？」
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私にはのんが言うとる意味が分からんかった。
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バレてホッとしとるって何？
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楽になれるってどういうこと？
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小 「なんて言うか、俺一度お前に“信じてほしい”って言うたことあるやろ？
その時から今までその気持ちには変わりない。
あの時から今までAに対するいじめを止めたいって思ってた。
やから流星の言葉が許せんくて、ここんとこ流星と衝突することが多かってん。」
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貴 「流…くんと？」
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あんなに仲が良かったのに…？
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小 「それは俺だけやなくて淳太くんや�陲舛磴鵑發修Δ笋辰拭�
ううん、もしかしたらシゲや神ちゃん、照史くんもそうやったかもしれん。
あの3人はあんま自分のことを言うたりせんから分からんねんけどな。
誰もいじめを辞めたいって思ても歯止めがきかんくなってたみたいやから。
後…流星もそうやったかもしれん。
いじめのことがバレたあの日、流星ずっと自分のこと責めてたから。」
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貴 「そ…うなん…ですか…っ」
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“嬉しいなんて思わない”そう言うと嘘になる。
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心ん中ではメンバーが私に対してそう思ってくれてることが嬉しかった。
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でも、“なんで今更？”って気持ちもある。
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みんな後悔せんようにって自分の気持ちを私にぶつけてくれとるかもしれん。
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それももう遅いねん。
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私は…もうすぐおらんなるからっ。
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小 「今更？…って思うかもしれん。」
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作者名：凪優月
| 作成日時：2016年6月4日 16時
