225話 ページ38
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それから弟組に一言言って、俺らは部屋を出る。
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向かうのはもちろん淳太のところ。
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ｶﾞﾁｬｯ
桐 「 …淳太？ 」
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来たのはレッスン場がある建物の屋上。
扉を開けると、
淳太が柵にもたれかかって外をじっと見ていた。
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淳太、嫌なことがあったりしたら
高いとこ嫌いなくせに屋上行くねん。
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“ 空見とったら悲しい気分吹き飛ぶし ”
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ってJrの時言うてたっけ。
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「 淳太 」と呼びかけても返事がない。
俺らが来たことに気づいてへんっぽい。
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�� 「 淳太 」
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�陲舛磴鵑�近づいて声をかけると、
淳太さ驚いたのか、少し肩をビクッとさせて振り返った。
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淳太の顔は涙でぐちゃぐちゃになっていて、
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中 「 �陝弔舛磴 弔鵑叩�
あ…きとぉ 」
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それらの顔を見るなり、
弱々しい声で名前を呼んだ。
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そんな淳太の姿を見て心が痛くなる。
長年一緒におるって言うても、
ここまで苦しそうにしとる姿は初めて見た。
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そして気がつくと、
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ｷﾞｭｯ
中 「 ？！
あ…あき…と？ 」
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淳太を抱きしめていた。
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WESTの男組の中で1番華奢な体やのに、
その体が更に細く、小さくなってるように感じた。
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桐 「 …お願いやから…っ
…一人で抱え込まんでよ…っ 」
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淳太。
このままじゃ淳太まで遠くに行ってまいそうで、
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_____ 俺、めちゃめちゃ怖いわ。
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作者名：凪優月
| 作成日時：2016年6月4日 16時
