220話 ページ33
重岡 side
今日は3日後に控えている全国ツアーの最終レッスン。
前日にゲネプロを終わらしたから、
今日はレッスンと言うか調整。
ゲネプロやってみて反省点がいくつか出たから、
最後にその部分を調整する。
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A が活動休止になってから3ヶ月。
あの件から3ヶ月たった今、俺らから笑顔が消えた。
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世間からの批判が多くあり、
全国ツアーを3日後に控えた今も
チケットは売れ残っているらしい。
今まで売れ残ることなんてなかったのにな。
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それだけ俺らがしてきたことは、非道なもので、
そして Aの存在が大きかったことを
身をもって知らされる。
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「 1時間ほど休憩とりまーす 」
「「「 …はい 」」」
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レッスン場からマネージャー、スタッフさんらが去り、
残ったのは俺らだけ。
部屋にはしんみりとした空気が漂う。
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淳太 と 流星は何もする気分じゃないのか、
その場に座って俯いていて、
神ちゃんは何も考えたくないのか、
アクロバットの練習をしとる。
照史くんは休憩に入るやいなや、部屋を出て行き、
小瀧は椅子に座ったまま険しい顔をしとった。
そして、�陲舛磴鵑�
.
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重 「 …っ 」
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床に座ったまま、呆然とどこかを見つめている。
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�陲舛磴鵑呂△瞭�から
仕事以外は部屋に引きこもり、
仕事の日も呆然としとることが多くなった。
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そして、食事をとることも少なくなったから痩せ細り、
まるで抜け殻のようになっとる。
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シンメを失ってしまった悲しみは底知れぬものやった。
それにそのシンメを活動休止に追い込んでしまったことを、
“ 俺のせいや ”
“ 俺が守らなあかんかったのに ”
って何度も何度も自分を責めとる。
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�陲舛磴鵑世韻里擦い笋覆い佑鵝�
.
俺かて Aを守らなあかんかった立場で、
いじめをやめなあかんかったのに。
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重 「 …どしたらええ…？ 」
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こんなんで俺ら、全国ツアー出来るんかな？
.
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作者名：凪優月
| 作成日時：2016年6月4日 16時
