120話 ページ31
.
それから部屋に静寂が訪れる。
私は のんに抱きしめられたまま。
.
怖いけど、振り切ることは出来なくて。
ただ のんの言葉を頭の中で何度も何度も繰り返す。
.
.
しばらくすると のんは私から離れて
『 ごめん 』
と一言言って後ろを向いた。
その背中はいつもと違って小さく、弱々しく見えた。
そして私に背を向けたまま
.
.
.
小 「 これは、俺の本音やから。
すぐに信じるなんて無理な話かもしれへん。
ゆっくりでええから。
.
.
俺のこと信じてほしい 」
.
そう言った のんは泣いとるのか小さく嗚咽をもらす。
.
.
そんな のんの姿を、言葉を嘘やと思えんくて。
.
『 ほんまなん? 』
『 信じてええの? 』
.
なんて単純な私はそう思ってしまう。
.
.
1人で泣く のんを慰めたくて手を伸ばそうとしたその時、
私は思い出した。
.
.
.
_____ ジャニーズWESTを辞めることを。
.
.
このまま仲良くなる方がええかもしれん。
今ならジャニーズ辞めることも取り消すことだって可能やし、
また笑い合える可能性だって十分ある。
.
.
…でも、ほんまにそれでええんか?
私が受けた傷はそんな簡単に癒えるものやったん?
そんな簡単にメンバーを信用してもええんか?
…また1人になるかもしれんのに。
.
.
.
貴 「 ごめんなさい、小瀧さん…っ 」
.
私はそう言って部屋を飛び出した。
のんを突き放すことを選んだから。
.
.
なんでなん?
なんで辞めるって決めた時にそんな事言うん?
もっと早う言うてくれれば…っ。
.
.
.
貴 「 ごめん…ごめんね、のんっ 」
.
部屋の中から聞こえる泣き声を背に、
その場から離れた。
.
.
.
ほんまに…ごめんね、のん。
.
2249人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凪優月(プロフ) - パーナっす。さん» わわっ!そう言ってもらえるとめっちゃ嬉しいです!毎日チェックしてくださってるんですか!?なおさらやる気出ます(*´艸`*)はい!頑張ります!ありがとうございます(><) (2016年4月10日 21時) (レス) id: 619bf0c67b (このIDを非表示/違反報告)
パーナっす。 - めっちゃおもろいです!更新頑張って下さい!(^^)!いっつも(毎日)←更新されてるかなぁ?って、チェックしてます(^_^) 頑張って下さいo(^-^)oワクワク (2016年4月10日 21時) (レス) id: d1d7ffa097 (このIDを非表示/違反報告)
凪優月(プロフ) - 神山もえ。さん» もえええええええ!!(( コメントありがとう!本間に嬉しいで(*´艸`*) ありがとう!更新頑張る! (2016年4月9日 13時) (レス) id: 619bf0c67b (このIDを非表示/違反報告)
神山もえ。(プロフ) - なーな! またまた気になるところで…ww 更新頑張れ!! (2016年4月9日 12時) (レス) id: f42d91551f (このIDを非表示/違反報告)
凪優月(プロフ) - 虹色ジャス民&パーナさん» ありがとう!!頑張るぜ(*`ω´*)キランッ笑 (2016年4月4日 19時) (レス) id: 619bf0c67b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凪優月 | 作成日時:2016年3月3日 20時