ホイップクリーム番外編x'mas ver. (ページ8)

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約束だよページ8

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カーテンから光る、朝陽。

あっ、寝坊したかも。

眩しくて、手をおでこにあてると

指に違和感。

飛び起きて

「たいがくーん！」

まだいるかわからないけれど、

隣にはもう居ないから。

家にいることを願って呼ぶ。

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『あっ、起きちゃった？』

口に手を当てて

いたずらっこな顔をして

『バレちゃったか～』

って笑ってる。

指にはめらていたのは

お姫様がつけるような指輪で。

私が夢見ていたものだった。

『好きでしょう～？そーゆーの。』

サプライズすぎるよ。

キラキラ輝く指輪を見ながら

嬉しくて顔がゆるゆるになる。

『今日も遅くなるから。』

朝から甘めのちゅうをして。

『なに泣きそうになってんの？昨日お風呂上がったらAもう寝ちゃってるんだもん。俺、Aにくっついて寝たんだよ？』

きゅんと胸が高鳴る。

「もうー！」

『抱かれたかったっていいなよ。』

相変わらず素直に言えない私は

大我くんから

素直で純粋でいることを学んでいる。

傷つくことが怖くて

だから自分のきもちはぎゅっと飲み込んで。

そうして生きてきた。

大丈夫。傷ついたら励ましてあげる。

穏やかな顔してあの日大我くんが言ってくれた。

それからわたしは少しずつだけど、心の内をこの人になら見せても良いかなって思えた。

『んじゃあ、来年もクリスマス一緒にすごそうね。』

昨日のリベンジも楽しみだぜ！って本気なのか冗談なのかわかんないけれど

嫌じゃないから

嬉しいから。

「行ってらっしゃい」

『おう』

来年もその先も一緒に、

長く一途に愛してもらえますように。

そう願った。

fin.