光と闇に、二つの世界の胎動２【五条悟】 (ページ2)

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2.連絡ページ2

「歌姫先輩と連絡が取れない……」

朝、共同スペースでご飯を食べていると硝子ちゃんがそう呟いた。歌姫先輩。私は一緒に学んだことは無いけれど、硝子ちゃんと話している歌姫先輩と少しだけ話したことはある。
あんた本当に五条の双子？と疑いの目を向けられたことがある、そんなに似てないのかなと思ったけど硝子ちゃん曰く性格が悟とは違いすぎるということらしい。私は任務に出ることが少ないからあまり他の術師と関わることがない。歌姫先輩はそれでも硝子ちゃんに会いに来た時は私にも声をかけてくれる優しい先輩だった。

「連絡がとれないって……」

「2日間。冥さんと任務に出るって行って連絡がつかなくなっちゃった」

「2日も……」

「冥さんが居るなら大丈夫っしょ」

夏油くんの卵焼きをつつきながら悟が口を挟む。冥さんという人は確か1級術師だ。

「大方結界に取り込まれてるとかだろうね、冥さんは強いから心配ないと思うけど気になるし行ってみる？」

「そりゃいいな」

いくら冥さんが強いからといったって、2日も連絡が無いのは心配だ。ただ授業はどうするんだろう、と思っていると悟の携帯がなる。みんなで覗き込むと夜蛾先生からの着信だった。悟がほらね、とでもいうようににやりと笑う。悟が電話に出る。声色は明るかった。

「夜蛾先生から、歌姫たちを手伝えってさ。ちなみにAも見学で連れてけと」

皆で顔を合わせる。手伝えってことは歌姫先輩たちは無事だけど帰って来れないってことなのかな。途中の朝ごはんをかき込む。

4人みんなで任務に行くのは久しぶりだ。