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甘いの ページ2
「あの……ここ通してもらえませんか?」
先程の質問には甘いのと答えたじゃないですか。
答えれば通してもらえるものだと思っていたから想定外。
「甘いの甘いの……」
「甘党ですよ」
あまあま甘いの甘いの〜、などと変な歌を口ずさむこの変な人はノートに書き込みを始めた。
「これで甘党の勝利か〜……」
甘甘じゃんこんなの……、とがっくりうなだれている。
よく分からないし早く家に帰りたいのに。
「あの、本当に迷惑ですから……」
「俺は辛党なんだ。君が甘党ならいい感じの味になるな〜」
「え、えぇ……」
「甘辛……俺ら甘辛コンビ!俺は菅原孝支。よろしくっ」
仕方なく自己紹介をし返すと屈託のない笑顔が返ってきた。
私はきっとこの時からこの笑顔の虜であったと思う。
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作者名:エビチャーハン x他1人 | 作成日時:2018年9月28日 2時