111 彼女の過去の恋 藤ヶ谷side ページ11
藤ヶ谷side
A「せいせいなんて してないくせに!
嘘ばっか。」
まるで、全て見透かしてますって目で俺を見つめてくる。
きっと、そんな俺の目は今 泳いでいる。
(藤ヶ谷)「いや、マジに/」
A「無理しなくていいですよ。
そんな完璧に振る舞わなくても。」
(藤ヶ谷)「…。」
A「落ちたくなる日も…、、
落ちる日も、、ありますよ。」
隣に横たわる彼女を見ると遠くを見つめてた。
まるで何か悲しみを抱えているかのように。
(藤ヶ谷)「なんか経験者は語るっみたいなさ…そんな感じだね。」
すると俺に少し目を向け、再び遠くを見つめながら ゆっくり話してくれた。
A「私、、、まだ この仕事を始めたばっかの時…、、毎日が不安で自信が無くて。
やる気も無くて。
そんな時に、恋して!
大好きな人ができたんです。
でも、既婚者でした。
そんな事 何にも知らず一人舞い上がっちゃって!
…別れ話しを相手から切り出されて、それで初めて既婚者だった…って知って。
私、バカですよね…、、」
(藤ヶ谷)「…。」
A「その時、すっごく落ち込んだんです。
騙され続けていた自分へも情け無くて…悲しくなりましたが、それよりも…。」
(藤ヶ谷)「それ…よりも…?」
A「後数年早く、あなたに出会えていたら、あなたは未だ結婚していなくて、私だけの あなたで、私が奥さんだったかもしれないなって。
後数年…数年…早く…出会いたかった…って。
そう思っちゃいました。
相手を責める気持ちなんかよりも、どうしようも無い、どうにもならない後悔ばかりが私を襲って…。」
複雑な気持ちでAちゃんの話しを聞いた。
そんな過去があったなんて…。
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作者名:ともこ | 作成日時:2018年2月12日 23時