ネックレスと格闘中 ページ17
「キヨのおかげでいい買い物できたし、帰ろっか」
「え？」
「え？」
もしかして、キヨも何か欲しかった？
「どうしたのキヨ？何か欲しいものあった？」
私がそう聞くとキヨは不満そうに言った
「そうじゃなくて！」
「じゃあ何？」
「その...付けてほしい」
「え？」
「なにを？」とわたしが訊き返すと
「ネックレスを」
と恥ずかしそうに言った
「え？...もう、仕方ないなぁ」
私はネックレスをつけようとした...がこれがなかなかうまくつけれない
こういうアクセサリーを今までつけたことなんてないから
つけ方がこれであってるのかもわからない
ネックレスと格闘して数分
焦りと手汗でさらにつけにくくなると同時に自分の不器用さに苛まれる
「ぷっ」
「そっそこっ！吹き出すな！笑うな！」
さすがのキヨもこらえきれなかったのか、私を見て
吹き出し、笑い始めた
私とキヨが逆の立場だったら間違いなく私も笑ってるだろうな...
「お、お前、女なのにネックレス一つもつけられないのかよ！？」
めっちゃ笑ってる
人を見下す悪魔の眼で笑ってる
悪魔だ！逃げなきゃ！
...って思う位恥ずかしくなって逃げたくなる
「うっ、うぅ...」
「ほらよ」
キヨが私からネックレスを奪い取ると
私が何分も格闘し続けたネックレスをいとも簡単につけてしまった
「ええ！どうやってつけたの！？すごい！」
「お前の馬鹿さと不器用さを
あいにく俺は持ち合わせてなかったからな」
コイツ...
私が珍しく褒めてやってるのに...
「はいはい。すみませんねー。
馬鹿で不器用で」
私が拗ねてると
「でも似合ってるじゃん」
って私の頭をポンって叩いて笑った
なんかずるかったから一発殴っておいた
「さ、帰りましょ〜」
「何で殴った！？」
なんでって、あれだけ私を馬鹿にしておいて
あんなカッコよく笑って褒めるって脳みそ腐ってるんじゃないの
...って言ったらキヨの反応が困ると思うからやめておいた
私って優しいね！
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みな(プロフ) - りえりえ！さん» ありがとうございます！これからも気まぐれに更新していく予定なので、見てくださると嬉しいです！ (2018年7月11日 19時) (
レス) id: 6351a6398d (このIDを非表示/違反報告)
りえりえ！ - めっちゃ面白い！更新頑張って！！！このお話めっちゃ好きです！ (2018年7月10日 17時) (レス) id: 1e866a21ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みな | 作成日時：2018年6月10日 11時
