馬鹿なの！？ ページ15
「キヨ！」
のんきに現れたのはずっと探していたキヨ
私と女の人を見て状況がつかめたのかすぐに顔色が変わった
「おいA！この人のアイス落としちゃだめだぞ！」
「そっそれは...そうじゃなくて！！」
落としたのも落とした理由も全部私が悪いんだけど！
そこじゃないの！気付いて！
「そうよ！この人の言う通りよ！
早く2万！払ってよ！」
そう女の人が言うと、キヨがさっきよりも深刻そうな顔に変った
「なあA。2万って、どのくらいだ？」
「そうだな...安いパソコンなら買えるよ。あと旅行もいける！」
そう考えると、2万円ってだいぶ高額だなって改めて思う
「ちょっと！早くしてよ！」
「お前、馬鹿じゃねえの？」
「は？何よ！失礼ね！」
そういわれるとキヨは女の人をにらんだ
キヨのほうが何十センチも身長が高いし
見た目も近寄りがたい格好してるから、
女の人から見れば悪魔から見下されているようなものだろう
「お前さあ、アイス落とされたから2万払えって
いくらなんでも高すぎるだろ。
せめてアイス代だけにしとけ！」
「はあ！？こっちは落とされた上に服を汚されたんですけど！？
だいたいあんたなんなのよ！急に現れてベラベラと偉そうに！」
そういうとキヨはちょっと考えてから
(さすがに、私のぬいぐるみって答えるわけにはいかないもんね)
「コイツの、ぬいぐるみだっ！！」
馬鹿なの！？
キヨは私を抱き寄せてカッコイイこと言った
って思ってるつもりかもしれないけど、
全然カッコよくないから！
むしろカッコ悪いから！！
「もうなんなの！？バカみたいなあんたたちのせいで
時間を無駄にしたじゃない！もういいわよ！！」
そういって女の人は去って行った
馬鹿みたいなのは私も思う。全部キヨのせいだけどね
「なあなあ、俺、カッコよかった？」
「...はいはい、カッコよかったです」
「なっ、絶対思ってないだろ！」
「うん！でもありがとう！助かった！」
「うんって！そんなはっきり言わなくても...」
そのあとキヨは少し照れながら
「でも、役に立てたなら...よかった」
ニカッと笑った
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みな(プロフ) - りえりえ！さん» ありがとうございます！これからも気まぐれに更新していく予定なので、見てくださると嬉しいです！ (2018年7月11日 19時) (
レス) id: 6351a6398d (このIDを非表示/違反報告)
りえりえ！ - めっちゃ面白い！更新頑張って！！！このお話めっちゃ好きです！ (2018年7月10日 17時) (レス) id: 1e866a21ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みな | 作成日時：2018年6月10日 11時
