AKB0048輝け星のように...3

▲悩める少女たち ページ21

3年前、私、本宮凪沙がまだ14代目前田敦子だった時


当時センターノヴァだった智恵理は私の目の前で消えてしまった






秋葉星奪還作戦のとき、優子先輩がセンターノヴァになりきれなかった時
みぃちゃんさんから聞いた




"センターノヴァ発生条件"と"センターノヴァ消失条件"




3年前に藍花星でLIVEをした時に私たちNONAMEは研究生お披露目LIVEでも体験したでも、それよりも遥かに強いつながりを感じた





その繋がりは今思うとセンターノヴァ消失条件の



"時空を超えた一体感"


だったのかもしれない


自分はどこにでもいてどこにもいない




そんな気がした





……そして智恵理は消えた。





それはあまりにも突然すぎてWOTA皆さんどころか私たちまですごく混乱した





当時智恵理とセンターだった私はその後は単独センターになった





けれどそれはとてもじゃないけどセンターと言えるものではなかった





そして逃げるようにた0048を去った






たぶんNONAME最初の卒業だったと思う




それからは藍花星で普通の生活をしていた





吉か凶か分からないけどその智恵理の消えたLIVEから藍花星には0048は来なかったため会う期間もなかった





今は、その目の前で消えた最大のライバルの名を継いでいる




正直、最初は何がなんだかわからなかった





智恵理ってどういう人だったんだろう


とか、




こんなとき智恵理だったらどうしてたんだろう


とか


そんな事ばっかり考えてる






今のあっちゃんはとてもいいあっちゃんだと思う




だからかな、余計に戻る場所がないと思うと園智恵理を探しすぎてしまう気がする





だから久しぶせい生誕祭で前田敦子として歌った時はいつもと何かが違う気がした




何かがストンと落ちたような




誰かからの声が聞こえた気がした




「あなたはそのままでいいんだよ」って




その声が私には智恵理の声に聞こえた




そんな事言ったらみんなに笑われるかもしれないけどそう聞こえた





でも、そのままのわたしは本宮凪沙なわけであって園智恵理ではない




そのままじゃいけない




だけど頭の中からその言葉が消えない




私は一体どうしたらいいんだろう

▲襲名とは→←情報流し

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す