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勘違いページ7

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「ねぇ、ママは？」

『ママ、お仕事入っちゃったんだって』

「そっかぁ…」

『よし、じゃあ帰りにきららちゃんの好きな苺のケーキ買いに行こっか？』

「うん！」

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愛娘の晴れの日くらいは仕事を休ませてあげてもいいだろうに、厳しい世の中になったなぁなんて考えながら
新しい教科書が入った重たい紙袋を持ち上げて教室を出ようとすると

「あの、すみません」

聞き覚えのある声に足を止めた

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『え？』

「やっぱりそうだ。この前はありがとうございました」

『あ、えっと、こちらこそどうも…』

「まさか娘さんの担任になるとは、こんな偶然あるんですね」

「改めて、森本です。よろしくお願いします」

と緊張しているのか少し強張った表情で深々とお辞儀されて
何というタイミングで、まさかこんな場所で会うなんてとかんがえれば考えるほどばつが悪くなって、思わず目を逸らしてしまった

『あの、この子私の子じゃないんです』

「え？」

訳を話すと彼の頬が一気に緩んで、くしゃっと笑った笑顔に釣られて私も笑っていた

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「おばちゃんあの先生とお友達なの〜？」

『んーん、お友達じゃないの』

「そっかぁ、でもあの先生すっごくかっこよかったよね」

『うん、そうだね』

何故か彼とほぼ毎日会える子供達が少しだけ羨ましいと思った

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