れんあいとは。 ページ12
『…難しいな。』
ごはんも食べて暇になったため、私は図書室に来ていた。
ここの図書室は三階まで吹き抜けでとても広い。
ジャンルごとにきれいに整頓された本はあの世のものはもちろんのこと、なんと現世の本まで多くおいている。
あの世でも現世でも共通して人気なのは恋愛小説だ。
私は恋がよくわからない。
兄ちゃんも、ほかの皆も大好きだし大切だが、それは恋愛とは違うのだと前に災藤さんに教えてもらった。
けれど恋が何なのかは教えてくれなかった。
私が手に取った小説は「燃えるような恋」がテーマらしい。
『燃えるのは嫌だな…』
それだけ熱い恋だということなのだろうけど、私はやけに「燃える」や「炎」というワードに敏感だ。
兄ちゃん曰く「お前は過去にいろいろあったんだ。そのうち思い出す。」らしいが全く思い出せない。
過去も恋愛も、難しいことばかりだ。
？「なに難しい顔してるの？」
『うわあ！』
考え事をしていたせいで後ろからの気配に気が付かなかった。
私を後ろからのぞき込むようにして見ているきれいな青緑の目
『木舌先輩、脅かさないでくださいよ。』
木舌「いやあ、ごめんね。気づくかなと思ったんだけどすごく難しい顔してたから面白くってつい。」
『つい、じゃないです。一生懸命考えてたのに。』
木舌「頭のいいAが考え事なんて珍しいね、どうしたんだい？悩み事？」
『悩み事というか…』
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蒼狐 - 更新頑張ってください!続き楽しみにしてます！ (2017年6月30日 15時) (
レス) id: 769e825438 (このIDを非表示/違反報告)
ティコ - すごく面白いです！更新頑張ってください！！！続き待ってます^o^ (2017年4月4日 20時) (レス) id: e878cfb355 (このIDを非表示/違反報告)
木舌love氏 - 続きが楽しみですー頑張ってください (2017年1月14日 3時) (レス) id: bd5d392b34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：与太 | 作成日時：2017年1月11日 20時
