痛い手当て。 ページ11
『い、いたたたたた！！！先輩！もっと優しくしてください！』
谷裂「黙らんか、騒がしいな。」
傷にしみるのを我慢して体をシャワーで流し、今はえぐられた腹と肩に包帯を巻いてもらっているのだが…
『深いんですよ！傷が！』
先輩は手当てが雑すぎる。
ちなみに今の格好は全裸ではない。
ちゃんと短パンは穿いているし、さらしも巻いている。安心してくれ。
谷裂「できたぞ、次は顔だ。ツラを出さんか。」
『顔はソフトにお願いします。』
蹴られ殴られて赤く貼れた鼻とほっぺに湿布をはってもらう。
『おあぁぁ…沁みてきもち〜』
谷裂「おっさんのような声を出すな。できたぞ。」
『おっさんなんて失礼ですね。ありがとうございます。次は先輩ですよ。ほら座って。』
私と同様に腹がえぐれている先輩を座らせて、包帯を巻いていく。
谷裂「…お前の手当てはいつも優しい手つきだな。」
『そうですか？別に普通だと思うのですが…。ていうか先輩、どうしてそんなに腹筋割れてるんです？』
谷裂「どうしてと言われても困る。気づいたらなっていたからな。」
『私のおなか見ました？シックスパックにならないんですよ！毎日先輩と同じ鍛錬してるのに！』
谷裂「あぁ、しかし女はあんなものだろ。むしろお前は女にしては引き締まっているだろう。…あ。」
『先輩！私は女として獄卒をしているのではありません！鬼として獄卒をしているのです！！』
女にしては、というキーワードでついカッとなってしまった。
私の地雷は女扱いされることなのだ。
谷裂「あー、すまん。」
先輩方もそれをみんなできるだけ言わないようにしていてくれる。
谷裂先輩もしまった、という顔をしていた。
『いえ、私もついカッとなってしまいました。すみません。ほら、できましたよ。』
谷裂「ありがとう。さて、行くか。」
『そうですね。』
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蒼狐 - 更新頑張ってください!続き楽しみにしてます！ (2017年6月30日 15時) (
レス) id: 769e825438 (このIDを非表示/違反報告)
ティコ - すごく面白いです！更新頑張ってください！！！続き待ってます^o^ (2017年4月4日 20時) (レス) id: e878cfb355 (このIDを非表示/違反報告)
木舌love氏 - 続きが楽しみですー頑張ってください (2017年1月14日 3時) (レス) id: bd5d392b34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：与太 | 作成日時：2017年1月11日 20時
