嫉妬されたよ ページ6
今回から前に書きます！
屹度醜い感情の自分に嫌気がさして一層ネガティブに…
だけど改めて好きだなって自覚して積極的になると嬉しい
＊
訓練中、珍しく彼は怪我をした
相手曰く「なんだか集中力が欠けていた」との事
訓練を終えた後、すぐに着替えて私は保健室に向かった
「天喰ならさっき戻って行ったよ」
すれ違ったみたいだね、と告げたリカバリガールにお礼を言って、私はまた走り出した
教室に戻る途中で西陽を受ける背中を見つけて、私は段々と足のスピードを落としながら近づいた
「…天喰くん！」
呼吸を整えてから呼ぶと、コスチューム姿のままの彼は振り向いた
────かと思えば、私と目を合わせた途端にサッとフードを被ってしまう
「…ごめん、今とてもじゃないけど顔合わせできない」
いつもより重い口調から天喰くんの心境はわかるけど、それ以上に気になってしまう
「どうして…？」
「……」
顔を覗き込んでも、彼は決してフードの下の表情を見せようとはしてくれない
今朝は普通にいつものように会話しながら、触れるか触れないかの距離にあるお互いの手にドキドキしながら一緒に登校したのに
心配しているのに一向にこちらを見てくれない天喰くんに少しの怒りと悲しみが湧いてくる
「…私、なにかした？」
つい強い口調になっていて、自分でも驚いた────天喰くんも驚いていて、一瞬肩を揺らして、それから少し躊躇った後フードを取った
そうするととてもバツが悪そうな表情の天喰くんが口をモゴモゴさせていた
「…ごめん、そんなんじゃ…
全部、俺が悪い」
天喰くんははぁ、と重い息を吐いてから片手で顔を覆うと頭をくしゃりとした
「────嫉妬、したんだ
ミリオに」
嫉妬────天喰くんの口からは聞き慣れない単語に思考を巡らせる
そう言えば、今日はミリオと日直の仕事で一緒にいることが多くて…あぁ、そうだちょっとした話題で盛り上がったんだ
「…俺は本当に心が狭い
そんなことで嫉妬して…ヒーロー以前に恋人としてどうなんだ…」
すっかり落ち込んだ彼になにも言葉が出てこない────彼は落ち込むとそのまま一旦どん底まで気分が落ちてしまうのだ
安直な言葉しか思いつかなくて悩んでいると、不意に手を掴まれた
「やっぱり、Aがどうしようもなく好きだ」
赤らめた顔をぐっと近づけて言われれば、自然と私も赤くなった
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豆腐ちゃん - 環くん…………最高すぎだろ…… さては、主さん天才だな！？神なんだな！？、いや本当にこの小説の人たちには同担拒否が仕事しないww (2023年3月12日 23時) (
レス) @page19 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 鈴蘭さん» コメント気づかなくてごめんなさい…！コメントありがとうございます！2回目の閲覧なのですね…、嬉しいです！環くん出てきましたね…！私も大興奮でした！これからも頑張ります！ (2019年12月30日 16時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - 数ヶ月ぶりにまた見に来ました！相変わらず素敵な作品ですね！いよいよ環くんアニメで出てきましたね！これからも頑張ってください！ (2019年12月1日 11時) (レス) id: c40cd9804d (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 雫さん» コメントに気づくのが遅くなってごめんなさい…！コメントありがとうございます！素敵な作品…、更に好きとまで言って頂けて至福の極みです…！うわああ、天喰くんを更に好きになったというその言葉が一番嬉しいです…！これからも色々な作品で頑張ります！ (2019年8月15日 9時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - かなさん» とっっっても素敵な作品でした！！あろまさんの作品めっっっちゃ好きです！！！更に天喰くん大好きになりました！これからも応援してます！頑張って下さい！ (2019年8月2日 20時) (レス) id: b93c2cbed7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年4月14日 23時
