言わなくちゃいけない事、言ったよ【変更しました！】 ページ40
＊以前書いたクリスマスデートと内容が酷似していたので変更しました！ごめんなさい…。
絶賛クリスマスイベント開催中の遊園地で散々乗り物に乗って環くんとこれでもかという程はしゃいだ。
久しぶりのデートだったし、なによりずっと想いを寄せていた環くんとクリスマスを過ごせる日が来るなんて思っていなかった。
いつのまにか辺りは暗くなり、時計は5時40分を指していた。
「あ…、もうこんな時間だ」
時計を見て名残惜しい声を上げる私を、環くんは困ったように見つめる。
そんな顔させたいわけじゃないのに、なんだか魔法が溶けてしまうみたいだ。
「楽しすぎて、時間が進むのが早かったね」
「うん…。本当に今日はありがとう」
優しく微笑む環くんにじわり、涙が目に浮かぶ。
「…帰ろうか」と踵を返す環くんの腕に、ぎゅっとしがみついた。
「ま、待って…！」
涙を我慢して見あげれば、振り向いた環くんは目を見開いていた。
「──────ちょっと、我儘言ってもいいかな？」
たどり着いたのはイルミネーション広場だった。
その中でもまだ光らない大きなツリーの前で、私は足を止めた。
そうして、引いてきた環くんの手を一旦離して、それから向き合ってまたぎゅっと握る。
環くんは困惑の表情を浮かべながらも、私の言葉を待っているようだった。
「…あのね、環くんに言わなくちゃいけないことが、あるの」
ずっと、あの文化祭の日から言わなくちゃいけなかったのに。
──────どうしても、環くんを見る度に言いたくなくて、言えなくて
「──────私、海外に行く」
そう私が環くんを見詰めて言った途端、ツリーがぱっと、光を灯した──────
──────海外？
予想していなかった言葉に、呼吸が止まった。
心臓がどくどくと嫌な音を立て始め、心中に靄が掛かって思考を鈍らせる。
「海外って…」
平静を装う余裕もなく、俺の口は動揺した声を発した。
Aはそんな俺の声に目をぐっと苦しそうに閉じた後、俯いて手を握る力を強くする。
「…インターンでお世話になってたヒーローいるでしょ？
そのヒーローからお誘いがあって…。
私、世界中を回りながらヒーロー活動することに決めた」
動揺する俺を前に、Aは固い声音でそう言った。
その瞳の奥には、確かな決意が潜んでいた。
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豆腐ちゃん - 環くん…………最高すぎだろ…… さては、主さん天才だな！？神なんだな！？、いや本当にこの小説の人たちには同担拒否が仕事しないww (2023年3月12日 23時) (
レス) @page19 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 鈴蘭さん» コメント気づかなくてごめんなさい…！コメントありがとうございます！2回目の閲覧なのですね…、嬉しいです！環くん出てきましたね…！私も大興奮でした！これからも頑張ります！ (2019年12月30日 16時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - 数ヶ月ぶりにまた見に来ました！相変わらず素敵な作品ですね！いよいよ環くんアニメで出てきましたね！これからも頑張ってください！ (2019年12月1日 11時) (レス) id: c40cd9804d (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 雫さん» コメントに気づくのが遅くなってごめんなさい…！コメントありがとうございます！素敵な作品…、更に好きとまで言って頂けて至福の極みです…！うわああ、天喰くんを更に好きになったというその言葉が一番嬉しいです…！これからも色々な作品で頑張ります！ (2019年8月15日 9時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - かなさん» とっっっても素敵な作品でした！！あろまさんの作品めっっっちゃ好きです！！！更に天喰くん大好きになりました！これからも応援してます！頑張って下さい！ (2019年8月2日 20時) (レス) id: b93c2cbed7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年4月14日 23時
