ぱぱと大人気ない【すみかさんリクエスト】 ページ5
「「うわぁあーっ！」」
キラキラと輝いた颯と恵の目線の先には、一冊のアルバム、そして、一枚の大きな写真
────それは、私とたまきと皆で撮った結婚式の写真だった
思い思いにポーズを取る皆に囲まれ、腕を組んだ私とたまきが微笑んでいる、そんな写真
「何度見てもまま綺麗！」
「私もこんなお嫁さんになりたい」
写真を指さす颯と、静かに見つめる恵
颯は「んー」と頭を捻った後にあっ！と元気よく声を上げて私の足にしがみついてきた
「わっ！？」
「決めた！おれ、ままと結婚する！」
それをしっかりと聞いていたらしいたまきは、頭を拭く手をピタリと止めた
「えーっ」と驚く恵の横を通って、此方へやってくるのだが
(うわっ、すっごくムスッとしてる…！)
もう歩いてるだけでムスムスオーラが漂ってる
「まま！おれのお嫁さんになって！」とはしゃぐ颯を、たまきは片手で抱き上げてしまった
「颯、それは絶対に駄目」
何を言うのかと思えば、なんとも大人気ない台詞だ
真顔で言うものだから、なんだか笑いが込み上げてきてしまう
必死に堪えていると、颯がたまきの腕の中で「ぶー」と頬を膨らませる
「なんで？だってままより綺麗で優しい人いない！」
颯の真っ直ぐな言葉に心射抜かれると同時に、たまきも「う…っ」と言葉を失う
「それはそうだけど…」
「ぱぱだけ狡い！」
「Aは俺のお嫁さんだから駄目」
ぶーとする颯に対して、ムッとするたまき
内心とても嬉しいのだが、やっぱり親子で似てるものだから、面白くて堪らない
そんなやり取りをしていると、たまきの足に今度は恵がしがみついた
うん？と首を傾げる私に、恵はズボンの裾をぎゅっとしながら
「じゃあ、わたしはぱぱのお嫁さんになる」
ぱぱより格好いい人いないもん、と続ける恵に思わず固まる
「め、めぐみ…？」
「わたし、この間ぱぱにちゅーされたもん」
しれっと続けた恵の言葉にたまきは顔を赤くし、私は顔を青くする
「いつ！？どこに！？」
「この前、ここ」
「おれもされたー！」
むちむちのほっぺをとんとんとする恵に安堵するが、不服だ…いや、私も二人にはしているのだが
「だからもう誓いのちゅーは済んでるの」
ふふんと、胸を張る恵に、私は堪らずたまきの頬にキスをした
「っ、だめ、ぱぱはままのだから！駄目なの！」
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あろま(プロフ) - 明華莉さん» うわわ、ありがとうございます…！そう言って頂けて嬉しいです…！天喰くんの小説はこれからも書いていきますので、ご覧くだされば幸いです！最後まで更新頑張ります！ (2019年5月4日 7時) (
レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
明華莉(プロフ) - 全然大丈夫です！もうこの作品が読めなくなると思うと悲しいです。更新頑張ってください！ (2019年5月3日 23時) (レス) id: 460d75f05a (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 明華莉さん» リクエストの件なのですが、実は私最後にシリアスを書こうかなと思っていまして…、内容は異なるのですが、明華莉様のリクエストの様なシリアス物語になると思います。少し書くのが難しそうなので、そちらでもよろしいでしょうか？ (2019年5月3日 21時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 明華莉さん» コメントありがとうございます！勿体ないほどの褒め言葉まで頂き感激です…！天喰くんが好きなのですね！実はこのシリーズをもう終わりにしようと考えていまして…、ごめんなさい。でもそう言って頂けて嬉しいです！ (2019年5月3日 21時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
明華莉(プロフ) - あと、リクエストいいでしょうか？時間軸は、婚約後で、夢主ちゃんが交通事故に遭い記憶が前世になるというストーリーを書いてもらいたいのですが…ご検討おねがいします。 (2019年5月3日 15時) (レス) id: 460d75f05a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年4月1日 22時
