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「ね、ねぇちょっと義勇。待って」
「待たない」
そんな微笑ましい戯れも束の間。義勇は私を横抱きにするとズカズカと閨へ向かっていく。
あまりに性急な行動に私が咎めるも、義勇は何処吹く風だ。ぽすん、と布団の上に降ろされていよいよ顔から火が出そうになる。
「義勇…!」
「…やっとお互い誤解が解けた。何を躊躇う必要がある?」
普段静かな水面のような義勇の声音はすっかり熱を含んだものになっていた。まるで大波だ。
恐る恐る頬に触れる指の感覚に私は思わず身を竦めた。
「受け入れろ、俺を」
そんな私の身体の強ばりを解すように優しく頬を撫でる義勇に自然と身体の力が抜けた。
「…A」
初めて聞くような優しい声で義勇が名前を呼ぶ。両の腕が背中に回されてぎゅっと抱きしめた。
「俺はお前がいれば幸せだ」
「…えぇ。私も。義勇がいれば…」
お互い見つめあって、それからどちらともなく顔を近づけた。
────義勇がいれば、私は幸せよ
ゼラニウム:私は貴方の愛を信じない、君ありて幸福
今更ですが…。鬼滅の小説のお知らせです!
雨傘の下で君を待つ【煉獄杏寿郎】
煉獄さんのお話です!ぜひご覧ください!
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あろま(プロフ) - 謎の桃さん» コメントありがとうございます!好きと言って頂けて嬉しいです!続編の方も是非ごらんください! (2020年1月5日 17時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
謎の桃 - ぐっ…好きです…(死 (2020年1月3日 11時) (レス) id: 54222cb971 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - あろまさん» 分かりました。大丈夫です。 (2019年11月1日 9時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 零奈さん» リクエストありがとうございます!実弥ですね!実弥らしいお話ですね…!精一杯書きます! (2019年10月31日 22時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 美桜さん» リクエストありがとうございます!煉獄さんのリクエスト嬉しいです!ですがすみません、夢主が柱という設定を普通の一般隊士にしたいです。ご了承ください…! (2019年10月31日 22時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あろま | 作成日時:2019年9月25日 17時