検索窓
今日:4 hit、昨日:68 hit、合計:248,086 hit

*** ページ4

『だから"見守って"いたんだ。ずっと、ずっと、君をあらゆる危険から"守って"きた


荻少年はしぶとかったな!漸くAの元からいなくなった』


「……え?」





この人は、何を言っているの?


信じたくない、そんな訳ない、と心が叫ぶ。それなのにそれに反して杏寿郎さんは笑顔を徐々に崩した。



『けしからんだろう。あれしきの金縛りで動けなくなってしまうんだ。


Aを守ることなど出来ん。Aを幸せにすることなど…』



す、と両頬を包まれた途端、黒い床が変形し、どろりとした液状もなって脚から蝕んでいく。




ゴポゴポと煮えたくる。まるでそれは──────恋に焦がれた末に憎き嫉妬に変わった彼の心のようだった。



「杏寿郎、さん…」


怯えた瞳を向けるも、杏寿郎さんは酷く愛おしそうな表情をしたまま。


その間にもどんどん身体は侵蝕されていく。彼の嫉妬と執着と歪んだ愛に、蝕まれていく。





『さぁA。これからは俺がずっと傍にいよう。ここなら大丈夫だ。何も俺たちを阻むものも、Aを害するものもいないんだ』


「…そんな、そんな、嘘、嘘だ」


『あぁ、A。愛おしいA…』





杏寿郎さんが顔を近づけて震える唇に口吸いをする。触れた唇は火傷しそうに熱かった。


──────その狂った心が全てを飲み込む、その寸前。


杏寿郎さんの、酷く幸せそうな声がした。









『俺 と 永 遠 に 一 緒 だ』









七竈:私はあなたを見守る、慎重

リクエスト受付のお知らせ→←***



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (190 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
388人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 鬼滅 , 短編集   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あろま(プロフ) - 謎の桃さん» コメントありがとうございます!好きと言って頂けて嬉しいです!続編の方も是非ごらんください! (2020年1月5日 17時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
謎の桃 - ぐっ…好きです…(死 (2020年1月3日 11時) (レス) id: 54222cb971 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - あろまさん» 分かりました。大丈夫です。 (2019年11月1日 9時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 零奈さん» リクエストありがとうございます!実弥ですね!実弥らしいお話ですね…!精一杯書きます! (2019年10月31日 22時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 美桜さん» リクエストありがとうございます!煉獄さんのリクエスト嬉しいです!ですがすみません、夢主が柱という設定を普通の一般隊士にしたいです。ご了承ください…! (2019年10月31日 22時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あろま | 作成日時:2019年9月25日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。