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『だから"見守って"いたんだ。ずっと、ずっと、君をあらゆる危険から"守って"きた
荻少年はしぶとかったな!漸くAの元からいなくなった』
「……え?」
この人は、何を言っているの?
信じたくない、そんな訳ない、と心が叫ぶ。それなのにそれに反して杏寿郎さんは笑顔を徐々に崩した。
『けしからんだろう。あれしきの金縛りで動けなくなってしまうんだ。
Aを守ることなど出来ん。Aを幸せにすることなど…』
す、と両頬を包まれた途端、黒い床が変形し、どろりとした液状もなって脚から蝕んでいく。
ゴポゴポと煮えたくる。まるでそれは──────恋に焦がれた末に憎き嫉妬に変わった彼の心のようだった。
「杏寿郎、さん…」
怯えた瞳を向けるも、杏寿郎さんは酷く愛おしそうな表情をしたまま。
その間にもどんどん身体は侵蝕されていく。彼の嫉妬と執着と歪んだ愛に、蝕まれていく。
『さぁA。これからは俺がずっと傍にいよう。ここなら大丈夫だ。何も俺たちを阻むものも、Aを害するものもいないんだ』
「…そんな、そんな、嘘、嘘だ」
『あぁ、A。愛おしいA…』
杏寿郎さんが顔を近づけて震える唇に口吸いをする。触れた唇は火傷しそうに熱かった。
──────その狂った心が全てを飲み込む、その寸前。
杏寿郎さんの、酷く幸せそうな声がした。
『俺 と 永 遠 に 一 緒 だ』
七竈:私はあなたを見守る、慎重
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あろま(プロフ) - 謎の桃さん» コメントありがとうございます!好きと言って頂けて嬉しいです!続編の方も是非ごらんください! (2020年1月5日 17時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
謎の桃 - ぐっ…好きです…(死 (2020年1月3日 11時) (レス) id: 54222cb971 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - あろまさん» 分かりました。大丈夫です。 (2019年11月1日 9時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 零奈さん» リクエストありがとうございます!実弥ですね!実弥らしいお話ですね…!精一杯書きます! (2019年10月31日 22時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 美桜さん» リクエストありがとうございます!煉獄さんのリクエスト嬉しいです!ですがすみません、夢主が柱という設定を普通の一般隊士にしたいです。ご了承ください…! (2019年10月31日 22時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あろま | 作成日時:2019年9月25日 17時