死んだと思われていた彼女が彼に会いに行ってみた(その2) ページ45
〇荼毘
「…彼奴が…、彼奴がいる訳ねぇだろ…」
彼女の姿が信じられなくてそう呟く荼毘だけど、「荼毘、私、私だよ…」って泣き出す彼女にギリッと歯をくいしばる。
「お前…っ！今まで何してやがった…！？死んだんだろ、死んで俺を一人にしやがって…っ！！」
苦痛な表情を浮かべて力の抜ける荼毘を抱き締めてあげたい。
「ごめんね、ごめん。生きてるよ、ちゃんと荼毘の目の前にいるよ」
背中を摩り出すと背中を震わせて静かに泣き始める荼毘。
泣きながら彼女の背中に手を回して抱き締める。
その後はずっとそうしてる。お互いの愛情とか匂いとか体温をただ感じてるだけで幸せ。
〇天喰くん
何か言う前にポロポロと涙を零し始める天喰くん。喉を震わせながら震える両手を伸ばして彼女の頬に触れる。
「…っ、ぁ、…、ぅ、」
嗚咽を漏らしながらゆっくりと腕の中に収める天喰くん。お互い泣いちゃって「ただいま」も「おかえり」も言えない。
暫くして「もう、もう、何処へも行かないでくれ…っ」って力を込める。
「行かない、もう行かないよ」って天喰くんの頭を撫でるとさらにぎゅっと抱き締められる。
「前より強くなった。Aがいなくなってから、必死に強くなって…、だから。」
「Aのヒーローにさせてください」
返事の代わりに微笑んで頬に口付けると「…愛してる」って囁く天喰くん。
〇弔くん
「A…？」
掠れた声で名前を呼ぶ。こくりと頷くと「彼奴のこと考え過ぎてついにイカレやがった」って呟くものだから思わず「転孤！」って名前を呼ぶ。
するとハッとして見つめてから「よく今頃のうのうと…」って呟いたかと思えば抱き締められる。
強く触れる4本指が嬉しくて仕方がなくて身を寄せると「馬鹿…、こんなに自分の個性が憎いと思ったことねぇよ…っ」って震え声。
「愛してくれ…、ずっとずっと、傍にいてくれ…」
初めて聞く彼の本音。ずっと隣にいてあげたい。
〇相澤先生
「…」
声が出ない相澤先生。
恐る恐る腕を伸ばして頬に触れる。彼女が泣きながら「消太」って呼んだ途端思い切り抱き寄せる。
「今まで何してたんだ馬鹿野郎が…！」
口調は荒いけど、その叫びも抱き締める腕も震えてる。
「ごめん、ごめん」って彼女が腕の力を強くする度に相澤先生も強く抱きしめ返す。
「もう、いなくなるな、頼むから…」
切なそうな声に「いなくならないよ」って囁く。そのまま何度もキスをする。
個性事故で他のキャラと入れ替わってみた→←死んだと思われていた彼女が彼に会いに行ってみた
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あさり - ゲーム対決の死柄木さん神っ！私死んでる…？ (2021年2月22日 17時) (
レス) id: 5e6d1169a8 (このIDを非表示/違反報告)
ニンニク - もう心臓か逝きました (2020年8月10日 11時) (レス) id: c0f99f9f3e (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - もう毎話にやけてしまいますﾟ+.ﾟ(*´∀`)bﾟ+.ﾟ シリアスも甘いのもきゅんとします…っ (2020年5月4日 0時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 皆様、待ってますコメントありがとうございました！一気に返信させて頂いております…！続編お持たせしました！これからも皆様にキュンキュンをお届けします！ (2019年8月10日 8時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 白猫のようなさん» コメントありがとうございます！最高ですか…！感謝です！これからも最高と言って頂けるように頑張ります！ (2019年8月10日 8時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年7月11日 23時
