グロキシニア：荼毘、ホークス ページ6
『出かけてくる』と頭に手を置いて、荼毘は行ってしまった。
「あ、そうだ。今日本の新刊…」
新しく買って貰ったスマートフォンは、荼毘や敵連合の人達としか通話が出来ないようになっているけれど、それ以外は検索機能も使える。
ネットで新刊の情報を手に入れた私は、荼毘に『本屋さんに行ってきます』とだけ連絡を入れて家を出た。
前住んでいた所から少し離れたこの街を、スマホを片手にキョロキョロしながら歩き回る。
「えぇ…、ここどこだろう」
何故か目指していた方向とは逆の方向に来てしまって、私は店の角で立ち止まった。
すると──────上空にバサりと、大きな、羽ばたくような音。
上を見あげれば──────なんと、NO.2のホークスが店の屋上で羽を休めていた。
「ホッ、ホークス！」
思わず声を上げてしまうとホークスが此方を向いた。
それと同時に周りの人が騒ぎ出す。
「ホークス！ホークスだ…！」
興奮して声が大きくなってしまう。ホークスは「見つかっちゃった」みたいな悪戯な顔をして地面に降りてきた。
ホークスのファンの私にとって、これはレアなことで。尚且つ目の前にいるというのだから、嬉しくて仕方がない。
「やっほー、お嬢さん。…ん？」
軽く手を挙げたホークスだったが、私の顔を見て訝しげに首を傾げた。
不思議に思った途端──────ぐ、と手を掴まれる。
「ちょっと、いい？」
ばち、何を考えているか分からない黄金色の瞳と目が合う。
わけも分からないまま私はホークスに手を引かれて路地裏へ入っていく。
後ろで周りの人達のどよめきが聞こえたけれど、一番動揺していたのは私だった。
入り組んだ路地裏までやってくると、ホークスは私の手を離した。
「え、あ、ホークス。どうして…？」
スマホを片手に問いかけると、ホークスはさっきまでの笑顔を潜め、真剣な面持ちで聞いてくる。
「…君、水瀬Aちゃんだよね？」
ぞわり、その言葉が似合う程に、背中に悪寒が走った。
──────初対面の私の本名を、NO.2ヒーローである彼がどうして知っているのか。
そんな私の心中を察したのか否か、ホークスは冷静に言葉を続ける。
「…君、今行方不明になってる女子高生でしょ？ニュースにもなってるし、全国のヒーローにも捜索願いが出てる」
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あろま(プロフ) - オーバーさん» こちらこそリクエストありがとうございました！お気に召して頂けて光栄です！期待させてしまってすみませんでした…。楽しみにしてらっしゃいましたよね…。なんて優しいんですか…！感謝感激です！頑張ります！ (2019年9月25日 23時) (
レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
オーバー - リクありがとうございます！とても良かったです(´ω`*) ホークスの新作の件は残念でしたが、あろまさんの書く小説が大好きなので、大丈夫です(`ω´)b 執筆お疲れ様でした！！ (2019年9月25日 21時) (レス) id: 50e4bb27d4 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - オーバーさん» お久しぶりです、オーバーさん！弔くんのお話好きですか…！？嬉しい限りです！鬼滅の方も読んでくださって感激です…！これからも頑張ります！ (2019年9月21日 23時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
オーバー - お久しぶりです、あろまさん！ 死柄木くんのお話好きです(´艸`) 鬼滅も楽しく読んでます(´ω`*) 更新ファイトです！！ (2019年9月21日 21時) (レス) id: 50e4bb27d4 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - オーバーさん» リクエストありがとうございます！そうなんです！ついにホークスの新作を書きます！ずっと書きたかったお話なので自分でも楽しみです(笑)アネモネいつか書こうと思っていたので嬉しいです！了解です、荼毘ですね！いつもコメント感謝です！全力で書きます！ (2019年8月26日 11時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年7月1日 22時
