向日葵：天喰環 ページ1
＊
君は俺の向日葵
＊
…まき、──────まき
何処からか聞こえる安らかな声。微睡みの中、沈んでいく俺を無理矢理引っ張りだそうとする声。
(──────まだ眠いんだ、起こさないでくれよ)
そんなことを呟きつつも、俺はこの声が全く嫌いじゃなくて。
寧ろ、好きだ。この、俺を毎朝引っ張り出して、それから背中を押してくれる君の声が。
また今日も俺の負け。
重たい瞼を開けるとまだ定まらない視界の中で笑うAが映った。
「…ふふ、おはよう、お寝坊さん」
酷いことになっているだろう俺の前髪を優しく撫でる手が愛おしい。
もっと、もっと。
その体温と確かな存在を独り占めしたくて、俺は彼女を布団の中に引っ張った。
「きゃっ」
「…まだ眠いんだ…」
抱き枕のように柔らかな彼女の身体は抱き心地がいい。
まるでふわふわの雲を抱きしめているみたいだ。
いい香りのする髪の毛に顔を寄せると、Aは「しょうがないなぁ」なんて言って背中に手を回した。
──────これが俺の休日の朝のお約束展開。
友人や後輩、ファンには内緒の、俺の甘えたな1面を知っているのは世界にただ1人──────愛おしい彼女だけだ。
「もう、環は相変わらず朝が弱いんだから」
わざわざ俺が起きるのを待っていたAは1つに結った髪の毛を揺らしながら料理をしている。
起きるのを待っていた…が、あまりにも起きないので起こしに来たそうで。
漸く目が覚めた俺がご飯茶碗に手を伸ばすと、彼女は一瞬目を丸くしたあと「ありがとう」ときゅっと目を細めて笑った。
──────自分で言うのもなんだが、Aは物凄く可愛い
特別モデルやアイドルのように顔が整っている訳では無い。
でも、言葉にはできない可愛さがAには詰まっている。
今もこうして小さな身体でキッチンを駆け回る姿はまるで小動物のようで。
思わず抱きしめたくなるのを我慢して、俺はしゃもじを手にした。
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あろま(プロフ) - オーバーさん» こちらこそリクエストありがとうございました！お気に召して頂けて光栄です！期待させてしまってすみませんでした…。楽しみにしてらっしゃいましたよね…。なんて優しいんですか…！感謝感激です！頑張ります！ (2019年9月25日 23時) (
レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
オーバー - リクありがとうございます！とても良かったです(´ω`*) ホークスの新作の件は残念でしたが、あろまさんの書く小説が大好きなので、大丈夫です(`ω´)b 執筆お疲れ様でした！！ (2019年9月25日 21時) (レス) id: 50e4bb27d4 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - オーバーさん» お久しぶりです、オーバーさん！弔くんのお話好きですか…！？嬉しい限りです！鬼滅の方も読んでくださって感激です…！これからも頑張ります！ (2019年9月21日 23時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
オーバー - お久しぶりです、あろまさん！ 死柄木くんのお話好きです(´艸`) 鬼滅も楽しく読んでます(´ω`*) 更新ファイトです！！ (2019年9月21日 21時) (レス) id: 50e4bb27d4 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - オーバーさん» リクエストありがとうございます！そうなんです！ついにホークスの新作を書きます！ずっと書きたかったお話なので自分でも楽しみです(笑)アネモネいつか書こうと思っていたので嬉しいです！了解です、荼毘ですね！いつもコメント感謝です！全力で書きます！ (2019年8月26日 11時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年7月1日 22時
