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＊天喰くんが大暴走してます。大丈夫な方だけご覧ください…(ごめんね、天喰くん…！)
とうとう現実と妄想の境目がわからなくなりかけたときだった
『あの子さ、真面目ぶってるよね？』
忘れ物を取りにきたとき、教室でクラスの女子たちが駄弁っていた。
足を止めた俺が聞いたのは、水瀬さんの悪口だった。
握った拳は、怒りで震えていた。
(水瀬さんはお前らなんかとは違う)
怒りと彼女への思いがせめぎ合って、胸がぐっと重い石で押しつぶされたかのようにぐちゃぐちゃだった。
『──────邪魔、だな』
水瀬さんを悪く言う彼女たち。
単純に邪魔だと思った。彼女を害するものはこの世には要らない。
──────そこで、俺は思いついた。
臆病で情けない俺が、唯一
彼女を手に入れる方法を
"再現"することを普段意識しているからか、彼女の字を上手く再現出来た。
まるで彼女が犯人であるかのように仕立て上げる。
純粋で優しい彼女を自分が穢していることには本当に申し訳ないと思った。
(──────でも、やらなくちゃ)
君が好きだから、だから、もっと話したいから。
ねぇ、孤立した君を助けたら、俺を見てくれるよね？
邪魔者も最終的に排除出来るだろう、完璧だ。
そんなことを繰り返して、ある日彼女を助けた。
近くで涙を流す彼女に心臓が痛むと同時に──────ゾクゾクした。
あぁ、これから彼女の傍に居られるんだ。
その日から女子たちの彼女への嫌がらせは無くなったけど、それじゃ駄目だ。
物を隠す程度の嫌がらせをすることで、彼女の意識を女子たちへと向ける。
そうして──────誰もいない教室の中、辺りを見回してから、彼女の鞄を覗き込んだ。
そこには可愛らしいピンクのポーチが入っていた。
背徳感と高揚に襲われながら彼女の櫛を取り出す。
絹のような黒い髪の毛が1本、絡まっていた。
今まで髪の毛をこんなにも美しくて綺麗で愛おしいと思ったことはあっただろうか？
震える手で口に含む──────甘かった。
(美味しい。甘い。美味しい。)
俺は狂っているんだろう、そんなこと知ってた。
君が知ったら「気持ち悪い」って俺を罵るんだろう。
「ごめんね、でもAのこと愛してるから」
全部全部終わったら、ちゃんと一生、大切に愛していくから、許して
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あろま(プロフ) - あいねさん» コメント気づきませんでした…！コメント感謝です！何回も読み返して下さるなんて…！この作品も読んで下さって嬉しいです！いつも感謝感激です！ (2019年12月29日 7時) (
レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
あいね - あろまさんのヒロアカ短編集はどれも最高なんですね、「求めて、求められて」シリーズはもう何回も読み返して全てを読みきった感で居たら………私の馬鹿！！←何でこの作品を見つけてなかったんだ……？見つけた時驚きで数�冂靴佑泙靴拭�← (2019年12月16日 22時) (レス) id: 59d3daabe9 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - きりんの木さん» コメントありがとうございます！轟くんはヤンデレになるとあんな感じになると思うんですよね…。応援のお言葉も嬉しいです！これからも頑張ります！ (2019年9月2日 17時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
きりんの木(プロフ) - コメント読みました、凄く嬉しかったです。あろまさんもゾッとしながら書いてたんですね（笑）そうですか…終わっちゃうんですね…寂しいです…。再開の日を心待ちにしています。これからも頑張ってください。かげながら応援しています！ (2019年9月1日 16時) (レス) id: 8f4326a47e (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - きりんの木さん» 沢山お褒め頂き感謝です！リクエスト大変嬉しいのですが、実はこのシリーズを一旦終わりにしようと考えておりまして…。話数が残り少ないので書くのが難しいと思われます…。ごめんなさい…。もしまた再開した時であれば受け付けられます！ご了承くださいませ…！ (2019年9月1日 8時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年6月9日 23時
