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＊後半人を選ぶシーンというか、人によっては気持ち悪いと思うシーンがあります
＊いつものデレ甘かっこかわいい、所謂作者の書いてきた天喰くんはいません！ご注意を…！
彼女を好きになったのは、半年前のこと。
(教科書忘れた…！)
授業中、絶賛俺は顔を青くしていた。授業前に言えば先生に貸して貰えたかもしれないのに。
いつ自分に順序が回ってくるかとハラハラして意を痛めていると『…あの、天喰くん』とこそっとした呼び声。
横を向けば、隣の席になったばかりの水瀬さんが緊張した面持ちで教科書を見せていた。
『見る？』
『…！あ、ありがとう…』
音を立てないように机を合わせて。教科書を真ん中に置いて。
無事授業を乗り越えた後、俺は恐る恐る彼女に話しかけた。
『水瀬さん…、その、教科書、ありがとう…』
またもに人と話せない、且つ女の子となんて尚更な俺は、情けない声でそう言った。
すっかり恥ずかしくて俯いていると、彼女はそっと教科書を受け取る。
『困ってたみたいだったから、良かった』
明るい声音に顔を上げると、彼女はふわり微笑んでいた。
──────その微笑みと優しさに、俺はすっかり好きになってしまった
それからずっと、彼女を目で追っていた。
朝の『おはよう』と帰りの『またね』の挨拶しか出来なかったけど、それで良かった。
彼女が友達と笑い合っているのを見て、真剣に授業に取り組んでいる姿を見れるだけで。
──────なのに
時が経つ毎に彼女への想いは膨らんで行った。
『好き』『好きだ』『抱き締めたい』『触れたい』
そんな感情と欲望がどんどん自分の中で芽を出して育っていくのだ。
──────ついには、彼女を食べたくなってしまった
(…どんな味がするんだろう、屹度甘いんだろうな)
個性から発現した、なんとも狂気に満ちた考え。
(キスをしたら唇は甘いんだろうか、舌を這わせたらその肌も甘いのだろうか)
そんなありえない事を妄想しては虚しくなって、それでも辞められなくて。
──────俺はすっかり海のどん底まで深く、彼女に溺れて行った
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あろま(プロフ) - あいねさん» コメント気づきませんでした…！コメント感謝です！何回も読み返して下さるなんて…！この作品も読んで下さって嬉しいです！いつも感謝感激です！ (2019年12月29日 7時) (
レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
あいね - あろまさんのヒロアカ短編集はどれも最高なんですね、「求めて、求められて」シリーズはもう何回も読み返して全てを読みきった感で居たら………私の馬鹿！！←何でこの作品を見つけてなかったんだ……？見つけた時驚きで数�冂靴佑泙靴拭�← (2019年12月16日 22時) (レス) id: 59d3daabe9 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - きりんの木さん» コメントありがとうございます！轟くんはヤンデレになるとあんな感じになると思うんですよね…。応援のお言葉も嬉しいです！これからも頑張ります！ (2019年9月2日 17時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
きりんの木(プロフ) - コメント読みました、凄く嬉しかったです。あろまさんもゾッとしながら書いてたんですね（笑）そうですか…終わっちゃうんですね…寂しいです…。再開の日を心待ちにしています。これからも頑張ってください。かげながら応援しています！ (2019年9月1日 16時) (レス) id: 8f4326a47e (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - きりんの木さん» 沢山お褒め頂き感謝です！リクエスト大変嬉しいのですが、実はこのシリーズを一旦終わりにしようと考えておりまして…。話数が残り少ないので書くのが難しいと思われます…。ごめんなさい…。もしまた再開した時であれば受け付けられます！ご了承くださいませ…！ (2019年9月1日 8時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年6月9日 23時
