たまきと宣言 ページ32
「なんだよ切島！」
「おい、この人環先輩の彼女さんだぞ…！」
ヒソヒソと伝えているらしいが此方には丸聞こえだ
"天喰環の恋人"その事実だけで心がふわふわ浮いてしまう
すっかり照れていると二人は「マジか」と目を丸くしていた
「いやー、すみません本当に…
あ、俺はレッドライオットです
昔インターンで環先輩にお世話になったんですよ！」
にっ、と眩しい笑顔で自己紹介するレッドライオットに「なるほど…」と納得する
「いいえ、大丈夫です
話しかけて下さって嬉しかったので…」
「良かったら話しませんか？
環先輩の彼女さんのこと知りたいです」
「環先輩に恋人が出来たって聞いた時、本当に感動したんで…」と腕を組んでうんうんと頷くレッドライオットに続いてチャージズマとセロファンも頷いた
「本当ですか？いやぁ、私はもう普通の事務員で…」
嬉しい
たまきに相応しい恋人になれていること、そして尊敬するヒーローたちと話が出来ていることが何より嬉しかった
不安だった会話もたまきの事となると幾らでも話せる
たまきの知らないところを沢山耳にして、私はそのとき本当に舞い上がっていた
「そのときたまきが────」
微笑みながら言葉を続けようとすると背後から「A」
振り向けばたまきが此方へ向かっていた
「あっ、たまき！」
すっかりたまきの話題で有頂天になっている私の手を引き、ぽすんと寄せる
突然の事に私も、ヒーローたちも目を丸くした
「…Aは俺の恋人だから」
ぎゅっと強く肩を抱かれ、頬が一気に熱くなるのがわかる
驚き固まるヒーローたちに背を向け、たまきは私を連れていった
あのとき
ファットガムがAを抱き締めていたのを見た時と同じくらい、肝が冷えた
今日は1段と可愛いAが、切島くんたちに朗らかな笑顔を浮かべて、楽しそうに話をしていた
(…何話してるんだろ
あんな笑顔、普段俺にしか向けないのに)
どんどんと黒く汚れた感情が心中を渦巻いて
わざわざ話がしたいと呼んでくれたベテランヒーローの話なんかもう耳に入っていなかった
「サンイーター？」
声を掛けられ、我に返って
俺はモヤモヤを抱えたままその場をやり過ごした
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こおら(プロフ) - 男ですが1日で全部読んじゃいました…笑 今更コメント残しても遅いかもしれないんですけどどうしても残したくて書いちゃいました。 男なのに珍しいかもですけどすごくドキドキしました…笑 (2021年8月29日 9時) (
レス) id: c29f706d65 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 棒つき飴さん» コメントありがとうございます！神だなんて恐れ多すぎます…！環くんへの愛で執筆しました（笑）読んで下さって嬉しいです！ (2020年1月25日 9時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
棒つき飴 - あなたが神か (2020年1月21日 21時) (レス) id: 75dcb5e175 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 天喰君推し少女なぎさん» コメント気づかなくてごめんなさい！コメントありがとうございます！ファットガムには申し訳ないです…。ファットガムって好きな人が誰かと被ってしまったら引く男だと思うんです…。 (2019年8月14日 11時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
天喰君推し少女なぎ - ファットガム…なんか…悲しいな… (2019年6月9日 0時) (レス) id: c855ae6157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年2月22日 20時
