♯1 ページ1
「ふう……。」
連載中の小説を一話書き終え、溜め息を吐く。
王道の恋愛物。正直恋愛なんて縁の無い話だが、読者の妄想や体験談を用いて書いていると、楽しかったり。
時計は既に昼過ぎを指しており、昼御飯を何か食べようと思ったら。
ピンポーン
インターホンが鳴った。誰も来る用事なんて無く、誰だろうかと玄関を開ける。
「誰ですか〜?」
「あ、ここに引っ越して来た、名倉Aといいます!」
大きめのスーツケースを脇に丁寧なお辞儀をした目の前の女の子。
顔を上げた時、何だか今書いてる小説のヒロインの容姿に似ていて驚いた。
「俺は水嶋悠翔だよ〜。えっと、態々挨拶に来てくれたって事は、お隣さん?」
「はい!お世話になります!」
元気よく返事をして、再び丁寧なお辞儀をした彼女に「健気だなぁ」なんて思いながら一応年齢を聞く。
「えっと、高二です!」
「じゃあ俺の一個下だねぇ。分かんない事があったら気軽に聞いてね〜」
「はい!」
同じくらいの目線の人は、男だらけのこのマンションで出逢うのは新鮮に感じる。
見上げなくて済むからねぇ。
微笑んで、またねと言って扉を閉めて、ふと思った。
――――さっきのドキドキ、何だったんだろう。
――――――――
主人公ちゃんの設定です。
名倉A
容姿→薄めの茶髪、長さはセミロングくらい。水色の瞳。
ここでの性格→健気な頑張り屋。癒し系。
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作者名:スレイル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/taf7ht8f781/
作成日時:2017年11月6日 17時